3年ぶりの里帰り
(室蘭本線。苫小牧‐白老間の車窓から)札幌近郊に住む親戚を巡る旅をしてきた。親戚のおじさんおばさんも、みんな高齢になって、いつ、もう会えなくなってしまうかわからない。だから、同じく高齢となった僕の親には、北海道行きは体力的に厳しいかも、とは思いつつ、親自身の希望もあり、行くことにした。とはいえ、飛行機は苦手そうだったので、新幹線+在来特急の旅にした。子供の頃の帰省は、青森で青函連絡船に乗り換えて函館まで4時間。その後特急に乗り換えて札幌までまた4時間、という結構な大旅行だった。今回は新幹線が津軽海峡をくぐって直接新函館北斗まで行っちゃうし、札幌までの特急も記憶よりずっとスピードアップしていたので、思っていたより楽だった。昔は、特急でも途中駅の停車時間が長くて、長万部で駅弁を買ったりしていた記憶がある。札幌ではレンタカーを借りて、親戚の家を訪ね歩いた。親からもおじさんおばさんたちからも、今までファミリーヒストリー的な話を聞いたことがなかったけど、今回はそんな話がいろいろ聞けた。札幌に疎開する前の東京での暮らしぶりとか、親兄弟が生まれた笄町(今の西麻布あたり)のこととか、その後移り住んだ本郷あたりの記憶とか。みんな、東京で過ごした子供時代をすごく懐かしんでいた。出来ることならそのまま東京に居たかった、北海道には来たくなかった。戦争さえなければ…と、親兄弟がみんなそう思っていたことが、今回初めてわかった。北海道に生まれ、今も北海道を懐かしんで愛している自分には、ちょっとした意外な発見だったけど、面白かった。今回は自分のいとこたちとも会えて、懐かしい時間を過ごすことができた。2泊3日の里帰り。次回はもっとゆっくり行きたいと思う。