手術
もう、1年ぐらい前から右目の横になんかイボができていてね。2年前ぐらいにオデコニにできた腫瘍を切除したんだけど、またそれかなって思って。ただ、今回は重症だった。先週から急激に大きくなってきてね。ちょっと触っただけで痛いのよ。それに先週の月曜日辺りから階段を下りるとき足を踏み外しそうになるんだよ。『足腰弱ったかな』って思ってたんだけど。それで、土曜日カミサンの親戚がゲアンからサイゴンに出てきて食事になったんだけど、15人も来やがった。その食事の席で起こったんだけど、飲み物飲もうとして、左手でコップ持ったら自分の意思と関係無く手首が内側に巻き込まれちゃうのよ。コップ持ったまま。何回やっても同じ。それで、俺は早めに引き上げた。それで、日曜日も何回やっても同じ反応。だけどパソコンは普通に打てた。それで、月曜日の朝。左手の感覚がまったくなくなった。ドワノブも握れない。右手はまったく普通なのに。体の変化といえば、こめかみにある腫瘍がここ一週間で大きくなったこと。左手で空のペットボトル捨てようとしたら握った所までは良かったんだけど、いざゴミ箱に捨てようとしたら手が開かない。そのままゴミ箱に体ごと自分を捨てそうになった。これは駄目だ。病院に行って切るって決めて病院に行った。SOSは切開手術やってくれないからね。それで、こっちの外科病院に行ったんだけど、あの人だかり見ると本当にいやになるよな。外国人にはとても理解できない書類書かなきゃならないし。カミサン連れて行って正解だよ。それに左手感覚無いからいつもの書く姿勢が取れなくてサインも変なサインになってね。物を書くときって左手も重要な役割をしてるんだね。それで、受付済まして着替えて入室。待つこと30分で俺の番。ベットに寝かされて、最初にされたことは、英語をちょっと話す先生なんだけど、最初に何やられたと思う?『手の甲に注射針刺してる』こんなところから麻酔入れるのか?』ってパニックになて『え?え?』っ状態。術野だけを露呈した、布をかぶさせられて。ここからが地獄。手の甲から送還されている麻酔が全然効いてこないのよ。今度は顔の腫瘍部分がチクチク痛くなってね。こっちが麻酔なのかなとか考えながら我慢してた。場所が場所だから結構痛い。『う!、う!』と呻きながら『いつか麻酔が効いてくるはずだ』って我慢してたんだけど。異変に築いたのは10分後ぐらい。耳の辺り生暖かくなってね。耳の聞こえ方がおかしい。『俺、麻酔無しで切られてたんだよ』生暖かい物体は、出血してる血。医者が『HoT,Hot』とか言うんだけど、『Hotどころの騒ぎじゃないぞ、Dau Lam』だろうが。そのまま5cmぐらい切られて、手術成功。それで最初の手の甲の針のところ見たら、点滴がぶら下がっていた。そして止血処置をして終わり。俺、縫ってくれるのかと思ったら、血だまりみたいになってる腫瘍は血を残らず出さないとそれがまた他に転移して同じものを作るんだって。まだ、唇の左側にまだ小さいけど同じような物があるんだよな。これで全費用が薬も入れて2,500,000ドンなり。(2010.12.7)