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2010.03.06
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   3月1日-3月6日
 *北部のThai Binh省で、観光促進を兼ねて『スポーツ・文化の祭典』が始まった。グエンミンチェット大統領やLuu副国会議長が出席し、盛大な開会式が開かれた。その後で8百人の芸能人が参加し、歌や踊りを披露した。チェット大統領も太鼓を叩き、参列者に隠し芸を見せた。

 *グエンタンズン首相は中部のGac Nong省を訪れ、ボーキサイトの採掘とアルミニウムの精練を行う工場の起工式に出席した。石炭・鉱物採掘公社が、合計6億6千万ドルを投資し、このプロジェクトを完成する。ズン首相は地元の役人に、この工場を経済発展の足掛かりにするよう指示した。(訳者注:隣のLam Dong省でも、同じアルミニウムの精練工場の建設が進んでいる。本当は1か所に最新の大型設備を建設すれば良いのだが、2つの自治体が誘致を譲らず、仕方がないから2か所に設備を建設する。建設資金を2つに分割すれば、安い設備を集めた効率の悪い工場しかできない。ベトナム政府は、製糖工場の失敗を再び繰り返す事になる。)

 *(訳者注:ベトナムの中部には、ボーキサイト、鉄、金、亜鉛、マンガンなどの地下資源が豊富である。しかし政府に資金が無いから、大規模な採掘は行われていない。ただ地元の住民が小規模に開発し、採掘した各種の鉱石を中国へ輸出している。しかし勝手にあちこちに穴を掘って自然を破壊し、事故を起こして大勢の死傷者を出している。政府はそんな状況を改善するため、許可の無い機関が地下資源を採掘するのを禁止した。しかし地元の役人は手数料が欲しいから、名ばかりの小企業3百社に採掘許可を出し、実情は以前と全く変わらない。また鉱石を中国へ輸送する費用が巨額だから、ほとんどの会社は赤字を出し、売れない鉱石を大量に抱えている。)

 *ホーチミン市の工業団地にある木工所で火災が発生し、1万平米の工場と倉庫が焼失した。同じ日に南部Can Tho市の造船所の倉庫でも火災が発生し、大きな被害を出した。今は乾季で乾燥しており、各地で大きな火事が発生している。

 *中国の共産党中央委員会の外務委員長がベトナムを訪れ、ベトナム共産党の指導者と両国の関係強化について話し合った。ノンドクマン書記長も中国の来賓と会談し、友好を深めた。(訳者注:共産主義の国では、共産党政治局と共産党中央委員会が政治の中心である。書記長、大統領、首相、国会議長などの指名、国家の基本政策などは、全てここで決定される。政治局や中央委員会の内情は国家機密で、国家の最も重要な機関であるにもかかわらず、国民には公開されない。書記長、大統領、首相、国会議長などは全員が政治局や中央委員会のメンバーだが、役職に就いている間は政治局や中央委員会の指示に従って政治を行う。ベトナムは来年の初めに共産党大会を開き、2011年から始まる五か年計画と新しい国家の指導者を決定する。香港に駐在するヨーロッパの研究機関の報告によると、新しい五か年の指導者と政策の決定をめぐり、ベトナム共産党の内部では改革派と保守派に別れ、熾烈な権力闘争が行われていると言う。)

 *グエンフーチョン国会議長はインドへの公式訪問を終え、インドネシアに到着した。同国の国会議長と会談し、国会同士の協力を約束する協定に調印した。その後で同国の大統領と会談し、両国の友好を深めた。

 *今年の4月にハノイ市で、ASEANサミット会議が開かれる。その会議の準備のために、各国の代表がホーチミン市に集まった。ベトナムは国家の威信を示すため、全力を挙げてこの国際会議を立派に開催する計画である。

 *財務省は銀行の融資の金利を、法律で公定歩合の1.5倍以下と決めていた。現在の公定歩合は8%だから、融資の最高金利は12%である。しかし最近はインフレとベトナムドンの切り下げがあり、国民は低い金利(10%前後)の銀行預金を解約し、金(Gold)を購入する傾向にある。財務省は融資の最高金利を撤廃し、銀行が自由に融資の金利を設定できるようにした。銀行は即座に、融資の金利を14-18%に設定した。(訳者注:前から銀行は法律を無視し、14-18%の金利で融資を行っていた。財務省もこの事を知っていたから、守られない法律は撤回する事を決めた。)

 *坂場大使はPhuc計画投資大臣と会談し、2009年度の日本の援助を報告した。それによると、2009年度のベトナム援助は合計1456億ドルで、過去最大となる。

 *今年1月と2月の工業生産の合計は61億ドルで、去年同時期の13.6%増しである。外資企業の工業生産は26億ドルで15.4%の増加、民営企業は22億ドルで15.4%の増加、国営企業は13億ドルで8.1%の増加である。ベトナムの経済は、世界的な不況の影響から脱したと言える。

 *グエンミンチェット大統領は北部のThai Nguyen省を訪れ、地元の役人と政治や経済について話し合った。地元の役人は、世界的な不況にもかかわらず同省は去年9.1%の経済成長を達成したと報告した。チェット大統領は地元の指導者を賞賛し、地下に眠る金属資源を開発し、工業を発展させるよう指示した。その後で港湾施設の建設現場を視察し、労働者を激励した。更に人民軍の基地を訪れ、兵士を激励した。

 *インドネシアを公式訪問しているグエンフーチョン国会議長は、同国の観光地Bali島へ行き、観光施設の状況を視察した。そして同行の役人に、インドネシアを参考にベトナムの観光産業を発展させる方法を検討するよう指示した。

 *今月から電気料金が値上がりし、更にガソリン、プロパンガス、石炭、水道料金なども値上がりする。グエンタンズン首相は緊急に大臣を招集し、インフレの防止について話し合った。インフレを7%以下に押さえると言う今年の目標は不可能な状況だが、政府の機関は全力を挙げてインフレを防止するよう指示した。

 *2004年以降、ベトナムは韓国に7万人の労働者を派遣した。今年は12,500人を派遣する予定である。同国に出稼ぎに行くには、同国の機関が行う韓国語の試験に合格しなければならない。働きに行くには書類の作成などに7百ドル掛かるが、同国での月給は9百ドルである。

 *(訳者注:保健省が医薬品の値上げを認めないため、外国と合弁の医薬品の流通業者は薬の輸入を停止している。このため国内の病院では医薬品が無くなり、大きな問題になっている。日本脳炎などの治療薬は完全に無くなり、赤痢などの薬も、製造元や流通経路の不明な得体の知れない薬が残っているだけである。医薬品の流通業者は、去年の9月に文書で正式に保健省に問題を提起したのに、同省が無視したからこんな状況になったと批判している。保健省の役人は、一部の流通業者が市場を独占し、医薬品の価格を吊り上げようとしたからこうなったと非難している。)

 *政府が川底の砂の採取を禁止したのと、旧正月の長い休みの間に採掘が止まっていた影響で、建設用の石と砂が不足し、建設に大きな影響が出ている。一部の建設現場では石と砂が入手できず、工事が止まってしまった。

 *グエンミンチェット大統領はThai Nguyen省からYen Bai省へ移り、地元の役人と政治や経済について話し合った。地元の役人は、同省は去年12.9%の経済成長を達成したと報告し、グエンミンチェット大統領は賞賛の言葉を述べた。そして農業を中心に経済を発展させ、貧困世帯を減らすよう指示した。

 *共産党の中央委員会の役員で政治局員でもあるTan Sang氏は、ハノイ市のベトナム報道協会の本部を訪れ、報道機関の任務や役割について話し合った。そして報道機関は政府や共産党を助け、国家の発展に貢献して欲しいと要請した。(訳者注:この人こそ、実際にベトナムの政治を動かしている一人である。平服で現れ、スーツを着てネクタイをしめた大臣が、緊張した表情で何ごとか説明している写真から想像できる。)

 *2006年からの5か年計画は、今年で終りになる。政府は目標達成のために尽力したが、資金不足のために多くの公共事業は完成が遅れ、5か年の内に完成させるのは不可能である。グエンタンズン首相の説明によると、公共事業を行う予算の内、国家予算からの支出は16%だけ、国債の売却と銀行からの借入がそれぞれ7%、残りは外国の援助や企業からの出資で賄わなければならない。公共事業の資金繰りは非常に不安定で、当初の計画通りに工事を行うのは非常に難しいと弁明した。

 *ハノイ市の郊外でVuong王の巨大な銅像の建設が進んでおり、昨日は鋳型に最後のブロンズの注入が行われた。グエンミンチェット大統領は現場を訪れ、ドラムを打ち鳴らして作業が完成に近付いた事を祝った。

 *乾季で雨が降らず、各地で大規模な山火事が発生している。グエンタンズン首相は大臣や地方の人民委員会議長に、徹底した防火対策を取るよう指示を出した。

 *ベトナムの独立と統一に貢献した前の書記長Tran Qyuet氏が、老齢と病気のために死亡した。政府は盛大な国葬を開き、同氏の貢献を賞賛した。葬儀にはマン書記長、チェット大統領、ズン首相、チョン国会議長ら大勢の指導者が出席した。(訳者注:ベトナムは儒教の影響で、老人を敬う伝統がある。特に国家の指導者は退職後も影響力を持ち、政府の中で重要な地位を維持する。)

 *(訳者注:日本の政府は巨額の債務を抱え、将来それを国民の税金で返済しなければならない。『景気が悪くなる』『デフレになる』と大変な時を迎えている。一方ベトナムの政府は、巨額の資産を抱えている。それは国有地と国営企業である。国営企業を民営化して株式を売却し、国が所有する土地を売却すれば、莫大な資金が得られる。しかし残念な事に、ベトナムは法律が不備で汚職のはびこる国だから、国家の資産は法律の網を抜けて個人の資産に変わり、国家の歳入とはなっていない。国営企業が民営化の手続きをしている間に、何故か経営陣は数億円・数十億円相当の株式を個人的に所有してしまう。高級役人は、名義の変更で簡単に国家の土地を自分の所有にしてしまう。普通の国民でさえ、国有の土地に無断で掘っ立て小屋を建て、しばらくそこに住んだ後、その土地を自分の所有物として売却する。公安に罰金を取られるが、その罰金は公安の役人が使ってしまう。いずれにしても現在ベトナムでは、国家の資産が急速に個人の資産に変わっている。だから国民は生産を上回る収入があり、それで莫大な消費を行う。その結果ベトナムの経済は活況を帯び、物はドンドン売れる。しかしインフレと国際収支の赤字が、大きな問題である。莫大な負債を抱える日本政府と、莫大な資産を抱えるベトナム政府。両極端にあるこの2国が今後どうなるか、大きな関心事である。)





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Last updated  2010.03.06 15:54:59



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