ヴィラムジカ葡萄酒村

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• 世界女性の日＝祈りの日

  今年は偶然ひな祭りと重なりましたが、３月の第一金曜日は女性の日、だそうです。何故かは知りません。（ドイツ時間では現在３月３日午後１０時。日記の日付がずれるのがくやしい。）葡萄酒村は　ベルクシュトラーセ（山街道）のバーデン・ヴュルテンベルク州側にありますが、ヘッセン州との境界線近く。今日の仕事は山街道のヘッセン側にあるH村の新教の教会で、女性の日関連の祈祷会の伴奏でした。毎年いろいろな国がテーマになりますが、今年のテーマは南アフリカ共和国でした。宗派を超えた催しということで、準備のワークショップにも参加させてもらいました。三代目は暖かい国が苦手なのでアフリカや中南米には詳しくありません。さすがにアパルトヘイト人種隔離政策というのがあった、ということは知っていましたが、アフリカに関して無知であったと、ワークショップに参加して実感しました。貧困、失業、病気（AIDS）、劣悪な生活環境、売春、ドラッグ、犯罪、あらゆる困難のオンパレード。特に女の子が悲惨なめに遭っているそうです。前から子供は好きでしたが、自分に子供ができてから特に気の毒な子供の話を聞いた時の胸の痛み具合が違ってきて、なにか手助けはできないものかと思います。ドイツの援助団体が奨学金を集めていて、中心になっているのは学生たち。中心になっている若い人に会って話をしてきました。今日伴奏した曲は南アフリカの賛美歌と国歌（かなり長い・反アパルトヘイトの歌だった）で、なぜか皆G Dur　ト長調か　C Dur　ハ長調。もらった譜面はピアノと合奏用だったのでオルガン用に書き換える。ピアノだったら譜面を書かなくても余裕で変奏しまくれるシンプルなメロディー。何しろ修行を始めて半年の初心者なもので、念の為に譜面を起こす。（おまけに三代目は毎回違うことをする名人。物忘れの名人ともいう。）レギスターによって音のバランスも違うので、実際に弾いてみてコリャいかんと書き直す箇所も。４回レッスンを受けた成果か、今回はかなり楽でした。（今までは心臓がバクバク。本業でこんなに緊張しません。）

  2006.03.04

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• 免許　１

  私の免許は日本で取った普通免許をドイツで書き換えたものです。これはドイツ入国後一年以内にしなければならず、オリジナルの日本の免許証は没収されます。日本側のしかるべき機関、つまり大使館に送られるのですが、帰国する時に申し出れば返してもらえます。最初は一年の予定で留学したのですが、思いがけず大学に入れたので卒業するまで頑張りたい、ということで、もうすぐ一年というぎりぎりの時期に書き換えました。ドイツで車を運転する機会があるとは思っていなかったのですが、将来何があるかわからない、なら書き換えておこう、という保険的発想でしたので、４年間ペーパードライバーでした。日本では毎日乗っていたのに・・。妙なもので、右側通行に慣れてしまうと、日本に里帰りした時に左側通行が怖くなり、バスは反対方向に乗りそうになりました。里帰り中にも運転は控えるようになり、まったくのペーパー状態。三代目の右側通行＆アウトバーンデビューは思いがけない切羽詰まった事情でありました。（眠いので続きはまた。）

  2006.03.03

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• 本日開店・店主敬白

  日本時間では２日ですが、独逸はまだ３月１日ということで、キリの良い日にヴィラムジカの門を開けてみました。ようこそ葡萄酒村へ。ライン川とネッカー川の流域、ここは独逸で最も温暖な地域です。私はドイツの九州と勝手に命名しております。こちらに移る前に１２年住んだベルリンでは一度雪が降ったら当分道が凍っていても、この地域ではすぐに溶けてしまいます。ドイツが誇る叙事詩『ニーベルンゲンの歌』の地元であるオーデンの森を控え、山並みに沿う街道の名はBergstrasse。地場産業は勿論ワイン。地元で消費されてしまうので余所には出ないという噂です。地元の衆は『ドイツのトスカーナ』『ストラーダ　モンターニャ』と自画自賛しておりますが、イタリアの本当のトスカーナの人が聞いたら何とおっしゃることでしょう・・・・。この街道沿いの山の上には１村１城、敵の侵入を見張る為の山城があります。葡萄酒村にも城がありますが、２つあるのを村の衆は自慢しております。山の中腹にあるローマ時代の城の遺跡と山頂にある壊れていない城。実はこちらの建造年代は１９００年代初頭。城としては新築といえるでしょう。そして両方の城にレストランがあり、片方はドイツ料理としてはイケています。（何しろドイツには塩分が濃く煮込みすぎの傾向がありますから。）ローマ遺跡の方は雰囲気が中世でパーティ会場としても人気だそうです。昨夏ここで結婚式をしたカップルの写真がローカル紙に掲載されました。中世の騎士と姫に扮した新郎新婦・・・・・長髪金髪の新郎がキマっていましたが、これって結婚式というよりコスプレでは？それでも葡萄酒村は世界的に有名な観光地が通勤圏です。どうぞごひいきに。

  2006.03.01

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