大前研一のメルマガ「ニュースの視点」で、スティーブ・ジョブスの卒業祝賀スピーチが掲載された特別号が送られてきた。内容を読んでみると、彼のダイナミックな人生から語られる人生観に感動した。
どうやらこのスピーチは、アップルコンピューター社のCEOスティーブ・ジョブス氏がスタンフォード大学の卒業式で行われた祝賀スピーチ。このスピーチがとむさとう氏のメルマガに掲載され、以降多くの人に感動を呼び、メールやブログで掲載されて推定30万人には読まれているという。
■ スティーブジョブの波乱な人生
- 生まれて養子に出される。
- 大学入って6ヶ月で大学を中退(高額な学費は労働者階級である親の稼ぎではしんどかった)
- 退学し自由のみで、カリグラフィーのクラスを取る。(のちにマックの設計に組み込んだ)
- 20歳の時、自宅のガレージでアップルをはじめる。
- その10年後従業員4千人以上20億ドル企業になる
- マッキントッシュを発表して1年後、30歳の誕生日を迎えた矢先、会社をクビとなる。(取締役会で将来のビジョンが亀裂したため)
- それにNeXT(のちにアップルに買収される)とピクサーを立ち上げ。
- 1997年、アップルコンピューター社の暫定CEOに復帰。
- そして、去年すい臓癌と診断。「のこりの寿命は3ヶ月から6ヶ月」と死の宣告をされた。そして。。。
■ スピーチで感じたこと
- 自分の好きなすばらしい仕事を見つけろ(You've got to find what you love)
この言葉ずっしりきた。今の仕事は楽しいし、会社を変えていくやりがいもある。ただ、自分が好きと思えるすばらしい仕事とは思えないから悩むのだろう。ジョブス氏が言うように、「天職と思える仕事が見つかるまで探し続けること。落ち着いてしまってはいけない」。かなり感じました、この言葉。
- 他人の人生なんか見ている暇はない(Your time is limited, so don't waste it living someone else's life)
「内発的・自発的に生きなさい」というメッセージだと思う。アメリカでもそうだが、日本でも他人の目を気にして生きる人はとても多いだろう。他人と同じように高級ブランドの服やかばんをもつ女の子。アメリカ留学してからは服装やブランドには気にせず生活できる女の子はなぜ?気がつかないうちに他人や社会の目にビビッて生きている人が多いのか?「疲れる」日本社会への強いメッセージかもしれない。
- ハングリーであれ、バカであれ!(Stay hungry, stay foolish.)
このすばらしい感動のスピーチのリンクは下記のとおりです。是非読んでみてください
ジョブズの卒業祝賀スピーチ-2005年6月12日、スタンフォード大学
日本語訳:http://blog.livedoor.jp/tomsatotechnology/
英語全文 http://news-service.stanford.edu/news/2005/june15/jobs-061505.html
スピーチのビデオ(一部)http://news-service.stanford.edu/news/2005/june15/videos/51.html