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Voielactee@ Re:「硫黄島からの手紙」と加瀬亮(12/27) お久しぶりです。 よんでいるだけで感動…
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2005.12.26
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カテゴリ:日記

大学の友達から、「笑えます」と転送されてきたこのストーリー。


「プロジェクトX~挑戦者たち. ヒューザーの挑戦。奇跡の100平米マンション」


日本の時事にうとかった僕にとって、何度も何度もよんでも「いい話じゃん」と笑えない。そこで日本から訪問してきた僕の両親に「ヒューザーってなに?」と問題の中身を聞いた。


事件の内容を完全に把握したうえで、もういちどこのストーリーを読んでみたら、かなり笑える。作者不明だけども、この笑いをみなさんに読んでもらいたく転載します。


それでは、「プロジェクトX~挑戦者たち. ヒューザーの挑戦。奇跡の100平米マンション」をお楽しみください。


***********************************************


そのとき、小島は意外な事を言った。

鉄筋を減らしてみたらどうだろう。

姉歯は戸惑った。

RC造を人体に例えると、コンクリートは肉、鉄筋は骨にあたる。

それを減らそうと言うのだ。

無理です。出来ません。

小島は思わず叫んだ。

俺たちがやらずに誰がやるんだ。俺たちの手で造り上げるんだ。

男の熱い思いに、姉歯は心をうたれた。

技術者の血が騒いだ。

やらせてください。

夜を徹しての設計作業が始まった。



鉄筋を減らし、材料費を削り、耐震性は確保する。

まったく矛盾する作業だった。

技術的に不可能と思われた。

他の設計士にも相談した。

文献も読みあさった。

てくる答えは一つ、不可能。

しかし、姉歯は思った。

「出来る、いやできると信じなければ出来ない」

  姉歯は図面を引いた、繰り返し、繰り返し、、、

一日がすぎ、一週間がすぎ、一ヶ月が過ぎようとしていた。

  しかし、図面は上がらなかった。

  頭の中には一つの言葉しか出てこなかった「不可能」。

  そのとき、姉歯はふと思った。

「不可能なんだ、不可能なことをやろうとしているんだ」。



  そこへ木村が現れた。

  そしてこうつぶやいた。

「考え方を変えるんだ」

「耐震性を保つと言うことはどういうことか、考え方の根本を変えるんだ」

  姉歯には理解が出来なかった。

  木村はこう続けた。



「耐震性があるということは、実際の地震で建物が倒れる危険性が無いと言

  うことだろうか?

いや、設計士にとって、耐震性があるということは、建築確認で耐震性があ

ると認められることなのではないか」。



  暗闇に光がさした気がした。

  姉歯は、また机に向かった。



  小嶋は、確認申請を提出した。

  書類を検査したのはイーホームズだった。



  自信があった。

「必ず通る、いや通して見せる」

  そして、運命の日。

「建築確認許可」

  不可能だと思われていた。

  いや誰もが不可能だと信じて疑わなかった。

  しかし、それが可能になった瞬間だった。

  姉歯、小嶋、木村、内河

  朝まで飲み明かした。

  内河が言った。

「よし、どんどん行くぞ」

  小嶋が言った。

「ヒューザースタンダードの確立だ」

  木村が言った。

「熊本から世界へ」

  姉歯は、充足感に包まれ、ただ涙を流していた。



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Last updated  2005.12.26 13:30:39
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