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カテゴリ:アメリカ生活
夫婦喧嘩をした直後のM子さんから,先日電話があった. M子さんは僕がサンディエゴで学生していたときからの友達で,月に1度は近況を知らせあう仲だ.彼女は去年,付き合っていたアメリカ人のJ君と国際結婚した. 普段はなかよしで夫婦関係もうまくいっているらしいが,喧嘩をするとM子さんは不満を吐き出すように怒り,J君はそれに耐え切れず家を出てしばらく帰ってこないという.今回電話がかかってきたのも,J君との喧嘩で「ふァッキング ビッチ」との捨てゼリフを残して,家を出て行ったあとだった. 「同じことの繰り返しで,嫌になるんだけど,どうしたらいいのかね」 というようなM子さんの相談.どうやら夫婦関係で頭を悩ましている様子だったのだけど,いろいろ話をきいてみると意外に面白いことがわかった.なぜM子さん夫婦は同じ喧嘩を繰り返すのか,僕なりの分析結果をみなさんとシェアしましょう. ■ J君の状況 J君は現在レストランでウェイターの仕事をしている.以前フルタイムで働いていたレストランは体力的にきつく辞め,現在はイタリアレストランで週3日働きながら,フルタイムの仕事探しで,現在就職活動をしている.だけど,自分のやりたい仕事がなかなか見つからない旦那の姿にイライラしたM子さんは,「まじめに仕事探しをしているのか」と問い詰めた.これが喧嘩の発端らしい. バーテンダーを希望するJ君だけど,これがなかなか難しいらしい.バーテンダーの求人で数十人は応募してくるらしく,J君は面接を受けるたびに落ちてしまう.今やっているウェイターの仕事はあまり好きではないらしい.J君は人とのコミニュケーションが苦手らしく,それが重要なウェイターの仕事は精神的に苦痛みたいだ.バーテンダーは難しいし,ウェイターの仕事は苦痛.前にやっていた車のタイヤ屋さんの仕事みたいな,メカニックの仕事のほうが自分に向いていると考えているらしい. 「自分のやりたい仕事をしてほしい」と希望するM子さん.J君と話しあおうとするのだけど,「わからない」といって逃げてしまうらしい. ■ ポイント1 現実を直視できないとストレスが発生する. どうやらJ君は,自分のおかれている現実を正確に把握できず,それがストレスになっているように思える.現実を直視できなければ,また同じ原因で失敗を繰り返してしまう. 自分の弱点の把握は自分を成長させるために大切なの,なかなか直視できない.弱点(現実)を把握できず,自分の理想を追うと,克服しなければならない弱点がわからず,それがストレスとなってしまう. 仕事では精神苦痛を受け,仕事から帰ってくるとM子さんにずばっと指摘され,自分の居場所がないのではないだろうか?
と自分の弱みを自分で問いただす必要があるのではないか. ■ ポイント2 正しいことをいうときは控えめに そして以前のブログにも書いたけど,夫婦円満のための大原則.
M子さんの話を聞く限り,僕だって「J君はもうちょっとしっかりしなきゃいけないな」と思う.それを旦那にもつM子さんだったらなおさらだろう.まあ,その結果M子さんは不満をぶちまけ,それを聞くJ君は感情を抑えたまま家出をする. M子さん自身いわく,自分が頭にきたら,「おもいっきりぶちまけない限り,気がすまない」らしい.痛いほど,M子さんの気持ちはわかるのだけど,残念ながら夫婦関係のゴールは夫婦喧嘩に勝つことではない. 「自分の理想になってもらうために相手に影響を与えつづけること」だ.相手に影響を与えるためにコミニュケーションは,やはりこの原則に戻ってしまう.正しいことをいうときは,相手を傷つけやすいからこそ,控えめに伝えなければならない. ようするに「相手に影響を与えられる人間になれるように努力すること」.M子さんはそこら辺を改善しないとね.
P.S もう一点重要なポイントがあるんですけど,今日は眠いので続きは明日にします. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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