ワシントン州ワイナリー・ハーベストツアー リポート No4 その1
(朝食) 朝食にてホテルのバイキングで、とてもいいメニューに気がついた。こちらのバイキングでは、オートミールという麦のお粥状態の物が有る。本来はこちらにバターやジャムを加えるそうだが、私は塩を振るだけで頂いた。これが、私の胃にはピッタリとマッチする。なんだか、お腹の隅々にまで、食事をしたという満足感が得られる。有りがたい。 ワラワラよりホースへブンヒルへ そしてスネークリバーの川沿い さらにレッド・マウンテンへ 本日の移動距離を計算すると ワラワラ~コロンビア・クレスト=110km コロンビア・クレスト~ゴードンブラザーズ=90km ゴードンブラザーズ~ホテル=40km ホテル~レッドマウンテン=25km×2=50km 合計290km とても長い距離の移動です。 一言でコロンビア・ヴァレーといっても本当に広い。 ワインが好きだから、ワシントン・ワインが好きだから、憧れの土地だから、長い移動距離も、その分珍しい景色が見れて楽しい限りだ。 宿泊先のワラワラのダウンタウンより、ワラワラ川沿いに下り、そのままコロンビア河の南側、つまりオレゴン州を西へ西へと移動。 コロンビア河の雄大な流れを右に見ながら、これぞアメリカとも感じる、見渡す限りの直線路。ここはオレゴン州なのです。 ドライバーさんは、安全運転、制限速度を超える事無く、遅れてもいやな顔一つせずに、正確なドライビングは、移動中の安心に何よりのありがたさ。 さて本日も出会いが多いぞ 張り切って参りましょう。 お付き合い、どうぞよろしくお願いいたします。 (画像)Top:レッド・マウンテンより夕日に照らされる葡萄園左上:ワシントンワイン協会提供産地地図をリキ加工、白線は移動軌跡。右:オレゴンとワシントン州境を流れるコロンビア河、オレゴン側を西へ左下:ドライバーさんの安心のドライビング コロンビア・クレスト (Columbia Crest Winery) 生産者概略はワシントンワイン協会のこちら 輸入オルカ・インターナショナル(株) 私が始めてワシントン州のワインに触れたのは、このコロンビア・クレスト。当時、果実味がありながらもエレガントさを保つそのスタイルとコストパフォーマンスの高さには驚いた事を思い出す。 その時より約10年が経過して、当時その親会社はStimson Laneと云っていたが、現在ではサン・ミッシェル・ワイン・エステートと改名している(Ste. Michelle Wine Estates)。その規模は世界中に及び、改め調べなおすと改めその規模に度肝を抜かれる。 こちらでご確認を。 ワシントン州で一番大きなワイナリーを訪問。ホース・ヘブン・ヒルという位置にある、それがコロンビア・クレスト。 「コスト・パフォーマンス」その意味の裏側に有るものは、やはり大量生産に繋がる。少量の手作りの生産者が価格的に犠牲になったのではいけない。 なら大量生産で、コストを抑えながらも、葡萄の個性を表現できるワイン造りを実践する。その圧倒的な規模には、驚愕さを隠せなかった。 ご案内いただいたのは、イワン氏(Juan Munoz-Oca)アルゼンチン・メンドゥーサ出身。醸造長が居て、赤白ワインそれぞれの醸造責任者が居て、ジュアン氏は赤ワインを担当する。 圧巻は地下のワイナリーへの階段の壁に飾られた、数え切れないタイトル獲得の表彰状やメダル。この州のワイン産業を牽引してきたのは明白です。 50haの広さを誇る地下ワイナリーは135,000tonがWA州全体で生産される中、60,000tonを産出しているという。 エッ?!大方半数という事になる。 その規模でありながら、伝統的手法も取り入れ、ポンプを使用しないグラビティー・フロー・システムでのラッキング。などでありながらも、75,000個にも及ぶ樽は全てバーコード管理、ウッドチップは使用しない。人が通ると自動点灯する照明。ワイナリーでの排水は全て池に貯め、その後、葡萄園の灌漑用の水に。私たちの見学でもアイガード、IDタグが必要。 24時間稼動する瓶詰めラインは、大きなモニターがあって、いつもラインの進捗率を表示している。 一つ壁をくぐると、大きなタンクが並ぶ発酵槽。一つ壁をくぐると、高く積み上げられた熟成用のオーク樽。など目まぐるしくもこの広さは伊達でなく、すべてが温度管理された中で、行われている。 これほどに進んで居ながらも、ワイン造りにはシンプルな大規模なワイナリーは、私は初体験だった。 この施設から、本当の意味であらゆる角度からコストカットされた、コストパフォーマンスの優れた、ワインが生み出されるのだろうと実感した。これこそまさに体感! あれほどの大規模なワイナリーからは想像も付かない、テイスティング・ルームの庭で、お昼のパエリャ。 美味しく頂く。同時にワインのテイスティング。 80.~83.までの4種類のワインをランチと共に(銘柄コメント割愛) 晴れると暑い日差しの中で、寒かったワイナリーの中で冷えた身体を温めながら頂きました。 食後暫く時間、お土産を買う時間を頂いたが、ワイナリー内を散策。こちらの池が排水も貯めておくと言う池。 それは庭の中に、きれいにとけこんでいた。 人の手が入らないと、砂漠になりかねないこの地で、まるでオアシスのように感じました。 その上に、ここのワイナリーは専用の飛行場まで所有(Columbia Crest Winery Airport)。 これ程に驚いてもお許しいただけるでしょう? (画像)右上:コロンビア・クレストの門左上:醸造長イワン氏右中:地下醸造設備への階段の壁に有る数々の受賞の証し左中:瓶詰めラインにある、進捗率のモニター 右中下:24時間稼動の瓶詰めライン左中下:広大なワイナリーの上にあるテイスティングルームは氷山の一角右下:ランチのパエリャ 左下:ワイナリー内の大きな池ワシントン州ワイナリー・ハーベストツアー リポート No4 その2へ続く