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傷だらけの放浪 / 笹沢左保
東国学園大学理事長で資産家の江口正次郎が殺された。 容疑は直前に被害者と激しく口論した養女の千秋にかかったが、 彼女にはアリバイがあることが判明した。 正次郎の財産を狙う妹の春絵と、 その前夫で前科を重ねている三島重吉は、あくまで千秋を陥れようと、 正次郎の婚約者であった小宮山鈴子を殺害し、 罪を千秋に着せようと画策する…。 欲望と孤独と憎悪にゆらめく人間の葛藤を描く長篇ミステリー。 『【内容情報】(「BOOK」データベースより)』 年老いて刑務所を出所し、老後の安泰の為に元妻と殺人を計画する話。 刑務所を出所しても行く所が無かったり、待ってくれている人がいなかったり、 就職が決まらなかったり・・・ そういう場合、また刑務所に戻る事を考える人も結構いるらしい。 しかも、最近新しく建てられた刑務所がニュースで公開されていて、 一般の人も見学していたけど、とても快適そうな1人1人の部屋だった。 あんなに綺麗で快適そうな部屋が割り当てられるなら、 また刑務所に戻りたいと思う人も多くなるかもしれないと思った。 この話は刑務所に戻りたがる内容ではないけど、 老後の安泰の為に殺人を犯そうと考えるところが、 犯罪を犯して、もう1度刑務所に戻りたがる人と似ているような気がする。 【傷だらけの放浪】の他に、【傷だらけの孤独】という小説も入っている。 【傷だらけの孤独】のほうは、少年時代から数奇な運命に翻弄される1人の男の話。 3~4ページ単位で小見出しが付いているので、 区切りが良い所まで読もうと思いながら読み始めたけど、 区切りの終わりの文章が、次はどうなるんだろうと、 思わないではいられないような、気になる終わり方をするので、 とうとう区切りが良い所まで読むどころか、最後まで一気に読んでしまった(^-^; 2つの小説、どちらもとても面白かった お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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