神戸魂

ヴィッセル神戸 1 － 2 サンフレッチェ広島
 【得点者】神戸：渡邉千真(27分)
                広島：稲垣祥(17分)、パトリック(77分)


「気持ちの差が勝敗を分けた」との声は多かった。

確かに、気持ちの差はあったのかもしれない。
勝ちたい気持ちは薄かったように感じた。
一致団結しているようにも見えなかった。

これは試合前のサポーターへの挨拶に表れてたよね。

整列もバラバラ。
頭を下げるタイミングもバラバラ。
統一感も、締まりもなかった。

こういう場面に気持ちは表れるものだから。
戦う前からこれではダメだね。
勝てる訳ないよね。

ただ、サポーターも人のことは言えない。
コールリーダーの第一声も「今日は消化試合だけど」だったぐらいだから。
応援の声量もいつもより小さかった。
サポーターも気持ちが緩んでいたのは間違いないね。

だから、当然のように応援も圧倒された。
広島のホームの様な空気すらあったぐらいだから。
この状況で必ず勝てと、選手にだけ要求するのも無茶な注文かもしれないね。

あと、試合後になぜかネルシーニョのことが頭に浮かんだ。
彼ならどんな風にこの試合に臨んだのだろうかと。
選手の気持ちをどんな風に引き締め、高めたのだろうか。
もう少しマシな試合をしてくれたのではないかと。

別に孝行の批判をしたい訳でもない。
もちろん言ってはいけないことなのも分かってる。
広島の出来も良かった訳ではないだけにね、ほんと勿体無い結果だね。

ガッカリする敗戦だったけど、何もかもが悪かった訳じゃない。

久しぶりに千真にゴールが生まれた。
千真らしい狙いすました良いゴールだった。
エンブレムKissにもシビれた。

徳重も良かった。
特に後半のビッグセーブには価値がある。
スンギュとは差があるのは事実だけどね。
それでも良くやったよ。

いつも真面目に準備し続けてくれている。
カップ戦を除けば年に１回あるか無いかの出番にもかかわらず。
これは、ほんとありがたいこと。

いつも真面目で黙々と、チームのために努力を続ける。
これが徳重健太だというのを味わえた。
勝ち点は得られなかったけど、それがこの試合の収穫なんだね。

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