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そう、とても尋ねるのがこわい質問だったけど、 tumore benigno? oppure...maligno? と聞いたのだった。 Maligno. そう言って夫は黙ってしまった。 頭がグルグルした。 あのかわいい男の子が...。
この27日には家族として全員でパスタディナーに行こう、と言うようなことを少しして夫は続けた。 パスタディナーというのは一種のチャリティーで、Fundraising(資金集め)が目的でいろいろなところでよく催される。 学校とか教会とか。 ダビデ君の治療費にお金がかかるから、と夫は言ったから、一瞬ああ、治療費に充てるのかなと思った。 でも次の言葉に息を呑んだ。 元気でいられる今のうちに、ディズニーワールドとかに連れて行ってあげたいらしい。もうあんまり時間がないみたいで。 人づてに聞いた情報だから、どこまでの病状なのかは詳細ではないけれど、どうやら手術で取り除くことのできない箇所に腫瘍ができているらしい。 強い名前の、でもまだまだかわいい盛りのダビデ君が。 Sento...come se Dio avesse gia deciso di chiamare questo angelo da lui. (もう、神様がこの天使君を御許に召されると決められたみたいだね)とだけ夫に言った。胸がえぐられるような悲しさは 他人の私よりもっともっと深く、強く母親のジョアンさんとご主人にあるはずだから、自分の中の悲しさを口にするのは良くないと思った。 アヴェ・マリアがこんな時 一番良い祈りのような気がして、心の中で祈っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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