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感謝祭の翌々日にあたる土曜日は...ターキーにうんざりしつつも残った骨や身を煮てブイヨンを作り、 ターキースープといおうか、ミネストローネ ディ タッキーノ といおうか、そんなものをこしらえた。 なぜなら夫が土曜日の昼食はスープ、と家族の伝統なのか やけにこだわるのだ。(でも本人は料理しない)
骨を出汁用に煮込みながらも、目に入ったモモと手羽の箇所。 しっかりと肉がついて当然食べるべきところなのだけれど、うなされるほど胸肉などなど残っている。 しかもモモ肉は より強いワイルドな味がする。 ええい、放り込んじゃえ。 というわけで えらく濃厚なブイヨンが大量に出来た。(あとでお湯を足して薄めないといけないほどだ)それで家族のためにミネストローネを作って... さ、ミドリちゃんのところに行ってこよう。 スープ作りに時間を取られて、ミドリちゃんと旦那さんの家に着いたのは午後2時過ぎ。 久しぶりに会った彼女は また少し痩せたみたいだった。大丈夫? うん、大丈夫よ。 旦那さんの方はといえば、何でもない風でスタローン主演の映画など見ている。でもテレビに熱が入っていないことは すぐ見てとれた。ミドリちゃんと私が日本語で話しているのを そっとしておいて、自分は黙ってコンピュータールームに引揚げていった。 彼も少し痩せたみたいね。うん、ミドリのこと迎えに来たりした後 風邪をひいたみたいで。迷惑一杯かけちゃった。 その後は日本語でひたすら、土産話を兼ねて たくさん おしゃべりをした。故郷の家族や友人たちのこと、日本のこと、話す内容は何だってよかった。話をしながらリラックスすることができれば それが何よりだったから。 そして空港で こころが こわれてしまった時の事。ミドリちゃんは いつものように、素直に何でも話してくれた。興奮しすぎて、爆発しちゃった。... 詳細を語ってくれた後、夕方の7時過ぎくらいに車に乗って じゃあねを言う時、ミドリちゃんが ぽつっと 言った。人間って、こわれるときには こわれちゃうんだって思った。 その言葉を私はうん、と頷きながら 重く受けとめた。尋常でないこと、が起きたのは そうだけど 彼女が異常なわけでは 決してない。繊細なガラス細工を 彼女の内に見ていた。 しばらくゆっくり休んでね。頑張って、と つい日本人の習性で言いそうになるのを喉元で抑えた。ミドリちゃんはいつもの自然な笑みで うん、そうする、と言った。 頑張れ、ミドリちゃん。祈っているからね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.11.30 08:12:44
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