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小田さん、と私が勝手に呼んでいるのは小田和正さんのこと。今回姉に頼んで、小田さんのソロ活動からのCD2枚を送ってもらった。本当はもっとほしいけど、意外とたくさんCDが出ている。日本のCDの価格はアメリカのそれに比べて2倍-2倍半くらい。夏に日本に帰国、その後一時帰国でこちらに戻ってきたお友達に最新の小田さんのCDを持ってきてもらってかけ、そこから一気に懐かしさが押し寄せてきた。
オフコースが全盛の頃、多分人生で一番多感な高校時代を送っていた。受験の時期も音楽を聴きながらなら、机に張り付いていられた。(でもやっぱり受験はきついなあ。ぼそっ。) その当時の思いが同じアーティストの声で、また波のように戻ってきた。ああ、そうだそうだ、あの頃私はあんなだった。もの知らずで、遠くにばかり行きたがった。そこからこれだけ時間が過ぎたのに、小田さんの声は変わらない。 小梅が クリスマスの音楽かけてー、とせがんでくる。これもアンディ ウィリアムズ、と彼女の年齢にしては おっそろしく古い選曲である。70年代の花形スター、という感じだ。イタリアでジャンニ モランディが全盛だった頃と時を同じくする。私は...知りません。 こっちに来てから、クリスマスシーズンには夫が古ーいLPレコードをかけアンディ、アンディと教え込まれたのだ。 アンディ ウィリアムズはともかく、こちらは小田さんのCDをかけていた。 小梅ちゃーん、今おかあさん、小田さんの音楽が聴きたい。 小梅はえー、クリスマスの音楽ー、となおもねだる。 しょうがないか。いいよ。 あきらめてCDプレーヤーの電源を切り、居間のレコードプレーヤーに向かおうとすると、急に小梅が あ、いいのよいいのよ、小梅ちゃん小田さんの音楽が聴きたい。日本語ではっきりそう言った。いいの? うん、いいのよ、小梅ちゃん小田さんの音楽が好き。 4才の子がこんな風に小田さん、と親しみを込めて口にするのがおかしいような、かわいいような。 そしてこの子が大きくなっても、貴重な日本の音楽としてずっと心に留めていそうな気がする。その時私が感じているノスタルジーとはちょっと趣の異なる、でもこの優しい声に日本のイメージを重ねて、彼女はまた私が今こうしているように、同じ音楽を聴きたくなるに違いない。 ああ。いつまでもいつまでも、小田さんに歌い続けていただきたい。 昨年の里帰りの折も、オフコースのLP(古い)をこちらに手で運んで来た。 アメリカでは今でもレコードプレーヤーを売っている。新しい針で、レコードを傷めないように また聴き返すのが私の望み。子供たちがいたずらしないよう、まだちょっと彼らの成長を待っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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