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久しぶりに連絡をくれたミドリちゃんは、声が少し弱かった。
病院から電話をかけてると言われて あっ、と思った。 回復しきっていなかったのだ。 先日の日本人の集まりにミドリちゃんを誘った時、どうしよう、という感じの声で話していた。無理強いもよくないと思って、行きたくなったら事前に知らせてくれたいいから。 そういってとどめておいた。 でも今になって、無理にでも一緒に連れていってあげたらよかったと後悔している。ミドリちゃんは少しずつ、気持ちの上で落ち込んでいたらしい。誰に会う気もしない。何もしたくない。 今夕あらためて彼女と話して、重大な心の危機だと思い知らされた。 数時間後、受話器を手に 実家に電話をかける私がいた。 どうしよう。ミドリちゃんが。おおごとで。 何を言ってあげたらいい? どうしてあげたら助けになる? 母はいつもののんびり口調で、くよくよ しなはんな、って言ってあげたいけどねえと言っていた。 母が解決策を見つけるわけではない。でもこの人に話すと、私はいつも気が楽になる。生っ粋の大阪人で、戦中戦後を知っている母は、人生の山谷を生きてきた。 そして淡々と生き続け、くよくよしがちな私の気持ちを軽くしてくれる。 こんな母を親として与えてくれた神様に やはり感謝している。 ミドリちゃんに必要なのは、こんな風に気を楽にしてくれる母親だったかもしれない。 春になったらね。お日様が出て、人間ちょっと元気になるもんよ。 ミドリちゃんに、そんな励ましかたでいいものかどうか、ちょっと考えてしまう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.01.28 14:17:28
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