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2006.02.01
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もうクリスマスもすっかり過ぎたのだけど。

プレゼーピオ (Nativity scene とか Crèche とアメリカでは言われている)の展覧会に日曜日、行ってきた。
実際には その日が最終日だったのだ。新年の頃に この催しを知って 行かなくちゃ、と思っているうち、ころっと忘れていた。思い出したのは日曜のミサに行った教会の掲示板にチラシが画鋲で止めてあったからだった。 あー、今日までだあ!

夫は急にそんな希望を言い出すなとちょっとムッとしていたが(無理もない、前日に遠くの日系スーパーまで連れていってもらって遅くに帰ってきたのだから)、
行程はよく知っているからと運転してくれた。

正式な名称は Christmas in miniature : Crèches from around the World という。
協賛は Associazione Italiana Amici del Presepio (Roma)。

呼び物の Presepio napoletano が観たかったのは勿論だが、展示内容は思ったよりもずっと豊かで見ごたえのあるものだった。
所蔵の多くは Museo internazionale del Presepe (Roma) のものだが、イタリア各地に限らず ヨーロッパ諸国、南米、タイからのプレゼーピオなどのコレクションも展示されていた。

プレゼーピオの起源というとアッシジの聖フランシスコ(San Francesco d'Assisi) が作ったことに発するのだが、フランスのラングドックなどの地方で既にその風習があって、フランシスコの母がフランス人だったことから 母から見知った風習を クリスマスの祝いに使ったのでは、と説明がされていた。

世界中に広がったプレゼーピオ、私がこれを殊のほか好きなのは 聖フランシスコに心を打たれたからだ。
彼は豊かな商家の家柄を捨てて貧しさの中に身を置きながら こう言ったと言われる。 「クリスマスは祝いの中の祝いです。」(Natale è la festa delle feste.) だから盛大に祝いましょう、と。

アッシジで ある年のクリスマスを過ごした私は、そばにいた一人の神父様にこう尋ねた。 「聖フランチェスコは "どうやって”主の降誕を祝ったのですか。普通なら人は祝いにお金を惜しまず、豊かに飾って祝うでしょう。彼にはそんなお金も物もなかったのに。」
そして実はその時、その神父様は納得のいくような答えを私にしてくれたりはしなかったのだ。ジャポネッジーナが訳の分からん事をいっとる、くらいにしか思われなかったかもしれないし、神父様自体そんな事を考えもしなかった風でもあった。

後年、プレゼーピオを聖フランシスコが作って主の降誕を祝ったという事を聞き知り、そのシンプルさと偉大さに心を打たれた。真心から祝う、と言うこと。主イエズスを愛する、その彼の愛し方が 厩という貧しい場所を取ってそこに生まれたイエズス自身とつながっていることに、心が揺さぶられた。ああ、彼はこう祝ったのだ。 そしてそれは、神の目から見ても、人々の目から見ても“良い”こととして残ったのだ。 クリスマスの時期、プレゼーピオは廃れることなく時代を超えて世界の各地で作られ、飾られている。アメリカにはプロテスタント系の教会が多いが、そこでもNativity Scene はごく自然に使われている。

多分、クリスチャンでない人たちが見ても 暖かい、優しい気持ちになるんじゃないかと思う。

プレゼーピオの展覧会で 珍しい、興味深い作品をたくさん目にしながら、心はアッシジに飛んでいた。

展覧会終了の最後の時に、おまけがついた。

あなたたち、イタリア語を話しますね。 ちょうど今、ローマからキュレーターたちが到着したところです。彼らと話しますか。 受け付けの男性がそう言って私たちと彼らを引き合わせてくれた。

おお、イタリア人たちだ。見るからに濃い。(笑)
そして夫と私は、随分不正確になってしまったイタリア語を使って 6人のキュレーターたちと少しの間会話を交わすことができた。
ただ一人は日本語を使い出し、私の妻は日本人ですと言って そちらの方の話題になったのが内心で惜しまれた。彼は日本語を試したくって仕方ないのだけれど、私は彼らのローマの雰囲気を味わったり、この展示会に関わる彼らの仕事ぶりを知りたかったのだ。(涙)
何となく名残惜しく、イタリアからアメリカに届いたばかりのパネットーネを見ながらにして去らねばならないような気分で会場を後にした。(って、どういう表現なんだ)

小梅と伊織は 彼らを前に モジモジしっぱなしだった。伊織がやっと チャーオ、と言うと、みんな相好を崩してくれた。ごめんなさいねえ、みんなイタリア語がすっかり下手になってしまって。

夫に 見に来てよかったよね、声を掛けると うん、と答えてくれた。

ありがとう、聖フランチェスコ。 いつも御守りください。














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最終更新日  2006.02.01 13:58:33
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