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この番組がオンエアされている時間は、 子供たちの寝支度タイム。
なので タイマー録画にしておいて、 あとで再生しながら観ている。 前回のシリーズは全く見ていないのだけれど、今回は家族の問題でドタバタしているにも関わらず 逃さず見ている。 わざわざ日記に残す内容でもないんだろうけれど。 今日のオンエア用に、番組が招いたゲストが アンドレア・ボチェッリ だったのだ。 伊織の誕生日だったか、夫と話をした際 ふと この番組の事を話題に出した。 テイラー君の声が Zucchero(ズッケロ)のに似てるって知ってた? 夫は意外な顔をした。 よく聞いてると、Zuccheroあり、ボン・ジョビありで面白いよ。 そう続けたら 彼は頷いていた。 心の中では、ズッケロ、ボン・ジョビの次に 美空ひばりもありで、と思ったけれど、夫にはわかるまい。 Zuccheroというのは、イタリアの音楽界では著名なアーティスト。 外見は 70年代のヒッピーみたいで、世に出た頃はラーメンヘアーとちょび髭とサングラス(かな、眼鏡かな)という風采で、その辺の おやっさん みたいだった。(今はもっと小ぎれいなのかもしれない。ごめん、ズッケロ) 私がペルージャに来たばかりの頃、ビデオクリップで ズッケロの ♪ Io mangio pane... pane e sale...♪ (僕はパンを食べる... パンと塩を...)を目と耳にしたことがあった。横でルームメイトのイギリス人の女の子が、彼はいい、彼こそ私の求めていたシンガーよ、なんて言っていた。 そ、そうかなあ...? そのズッケロ。 実はボチェッリを発掘した功労者(?)でもある。 ズッケロのバックコーラス募集のオーディションに、ボチェッリが応募したのが事の始め。 らしい。(違ってたら誰か指摘してやってください ) ボチェッリは合格して、 その先に サンレモへの参加があって優勝し(Il calmo del mareだっけか、 1994年の事だと思うけど) その後 再度参加したサンレモで披露した Con te, partirò が少しずつ時間をかけて 大きな、大きなヒットになったのだ。 イタリアで親しまれる以上に、アメリカの関心をかったことから ワールドヒットへと成長していった。 歌も、ボチェッリという歌手自身も。 彼の声は、オペラの歌手としては軽い。そこでオペラの正統さと、ポップスの柔軟さがくっついたユニークな存在になった。ルーチョ・ダッラの Caruso という 名曲にも彼の声はマッチして、これも名作中の名作になった。 ボチェッリは Cantante contemporaneo (時の歌い手)の最たる人、という感じがする。 さて、ボチェッリの方が有名になってしまったけれど、Zucchero。 本名はAdelmo Fornaciari(アデルモ・フォルナチャーリ)さんだけど、アーティスト名が何しろZucchero(Sugar; 砂糖 の意味)。妙に親しみを覚える名だ。(笑) 彼は 郷愁を帯びたかすれ気味の、少し高めの声をしている。 夕焼けを見ながら吹くハーモニカの状況を思い浮かべていただきたい。 そんな感じよ。(笑) で、アメリカンアイドルの候補者の一人、テイラー君。 20代で若者だけど、もっさりしたおやじに入りつつある ルックスをしている。(別にズッケロに外見が似ているわけではない。) でも彼の声を何度も聞くと、 何か懐かしい響きがある。 深みがあって、この声の雰囲気は...。 ズッケロだ。 そう思い当たった瞬間、アメリカンアイドルの概念はどうでもいいから、プロとしてのキャリアが成功するといいなと思った。 消えるな。 そして人形のような歌い手にはなってくれるな。 ちなみに、 ボン・ジョビと形容したのは クリス。 多分彼が勝者だろうと思って観ている。 今日放送されたボチェッリたちとのレッスンも良かった。ロックも、メロウなラブソングも上手く歌い分けている。殆どプロの域だ。 美空ひばりは 17才のパリスちゃん。どうしても内面の成長以上の歌ばかり歌わざるを得ず、違和感が残る。歌う実力はあるので、なんか美空ひばりの少女時代の映像を観ているようだ。 彼女は あと10年、歌い続ければ似合ってくる。貫禄もついてくるに違いない。 キャサリーンという、ボイストレーニングを母親から習い続けたサラブレッドみたいな女の子は、しっかりしているんだけど... おもしろくないのだ。 まともすぎて。 ケリー・クラークソンという 初代のアメリカンアイドルの優勝者の系統に近い。 余分だけど、もうずいぶん前に落ちちゃったけど、16才のケビン君。 彼の声は(まだ声も若すぎるけど)オペラ系、将来が楽しみな男の子だ。 リンゴみたいな赤いホッペして、道頓堀の食いだおれ人形にソックリで、私は一人で大ウケしていた。 ケタケタ笑いながら(ごめん)、少しでも長く残れますようにと応援していたのだ。 でも やっぱり若すぎて フィーリングが歌詞に乗っていかない、チグハグな歌い上がりが多かった。 今回のこの番組は、見ごたえがある。 ボチェッリはテイラー君の声にズッケロを見出しただろうか。 日本でこの日記を読んでる人は ??? と思われるに違いない。 すみません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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