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2006.05.12
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タイトルの言葉、日本語で書くと 大抵の日本人の方は「何それ?」と思われるに違いない。

英語ではThe First Communion または The First Holy Communion ; イタリアではLa Prima Comunione と呼ばれている。

カトリック教会で 乳児の時に幼児洗礼を授かった子供たちは、教理(カテキズム)を7才くらいで学ぶ。
まだ 自分の子供がカテキズムに通ったことがないので、具体的にどういう事を 子供の頭で理解できる範囲で教えているのか、 私は知らないのだけれど。

在住のこの地域では週一回、半年間くらいのクラスを教区の教会が受け持っているらしい。

子供なりに キリスト教について理解でき、信仰が認められたら 御聖体拝領といって、キリストの御体(聖霊によってキリストの体に聖変化を遂げたパン;ホスチアと言われる)をいただく(食べる)ことが許される。

その最初の時がThe First Communion。

子供たち、特に女の子たちは花嫁さんのように着飾る。真っ白なウェディングドレスそのまんま、という感じだ。
男の子たちは花婿みたいな感じ。でもやっぱり女の子に比べると、かなり地味。(笑)

この日、子供たちはうんと得意な様子で、ちょっと大人ぶった風に 教会でお行儀良く振る舞って「キリストの体」を口にする。



さて、夫の親戚、正確には夫の従兄弟の孫娘にあたるマリーちゃんがこの式を迎えることになって、一ヶ月前から招待状が届いていた。
夫の従兄弟というのは、彼より20年くらいの年上ばかりで、従兄弟の息子にあたるマリーちゃんの父親が夫より2つ年下で こちらは 2nd cousin にあたる。ちなみにこの年の近い従兄弟くんは弁護士をしていて、かなりのリッチマンである。で、マリーちゃんをはじめ、3人の子供がいる。


今から2年ほど前、3人目の赤ちゃんの洗礼式にあたっては、式の後のパーティーを 豪勢なゴルフクラブがおっ建てたシャトー(お城ですな;アメリカでそんなの作るとかなり成り金臭いけど)で、100人以上招待してやったのだ。ギョッとするような派手さだ。
思うに、あの時は 3人目の赤ちゃんのお披露目の意味があったに違いない。 ただ ゴージャスだ。
東京で働いていた頃にはこんな世界も慣れていたから あたふたはないけれど、着ていく服が無くて困るのだ、今の生活では。(笑)


また やらかしてくれたのは 夫だ。 どうする、誰が出席する、と家族としての返答をどうするか打診しているのに、返事には時間がまだある だのどうだの、グズグズ煮え切らない。
挙げ句、家族としての返答が固まらないまま 勝手に従兄弟に電話して、「僕ひとりで行く...もしかしたら2人の子供も連れて」なんてことを言ったのだ。
聞いた方は じゃあ ひなたぼっこは来ないのね、と解釈するだろう、ふつう。

日曜日にモールでマリーちゃんへのプレゼントの ゴールドのネックレス(クロスがついてる)を用意して、夫にどう返事すると聞いた時は ただ言葉を濁していた。
その翌日、私との確認も何も無いまま、自分一人または子供と3人で行くといっちまったのだ。

でもだ。 その日曜、Do you wanna go there? と ごく普通に 彼の意向を聞いたら、夫は No! とキツイ調子で答え、自分は子供を連れていくとか、プレゼントを届けることが気になるだけだ、と言った。私は彼に返した。プレゼントや子供のことは、私がやれるから考えなくてもいい。
でも彼はちっとも浮かない顔をしていた。

本当はもう、とっくにお見通しだった。
フェスタ大好き人間の彼が行きたくないわけがない。パーティーに行きたいのが本音。
それでも渋い顔をするのは、2つ年下のいとこが 社会的にも経済的にも、家庭でも成功者という感じで、お金をふんだんに使ったフォーマルで豪勢なパーティーを主催する度に ちょっと悔しいらしいのだ。

ま、要は やっかんでおるのですよ。

ただ、私に気に入らないのは、だ。 夫は こういった社交的な場で、私を置き去りにしたがるのだ。
え? これって もしかして、虐待? と今になって思うこの頃。自分だけ表舞台に出て 妻の私は蚊帳の外、というのか... そういうシチュエーションが度々過去にあった気がする。

なんちゅうか... 心が卑しいぞ、夫よ。


今回は、夫の「家族としての返事」を一度取り下げてもらって、私は私の分として、I would like to go bringing Koume and Iori. About him, please confirm to him. と返事しておいた。


そうしたら、Hai fatto esattamente la stessa cosa di quello che avevo risposto! (俺が返事したのとそっくり同じ事をお前もしたんだ!)と なじる始末。 あのな。ちがうぞ。少なくとも夫に彼の意向を確かめるよう、電話でもメモでも二重に 相手方の従兄弟夫婦にお願いしたぞ、私は。

アホらしくて 話にならなかった。


ま、それは横に置くとして。


初聖体の教会のミサを、小梅と伊織に見せてあげたかった。(伊織が覚えていることはまあないだろうけど。)
パーティーに関しては、従兄弟夫婦がわざわざ子供たちのためのDJを雇っているので 子供たちが楽しむのは前もって予想できた。


小梅も伊織も、 少しずつイエズスと聖母に親しみを覚えてきている。

今年の聖金曜日、小梅にイエズスが十字架に掛かられた日であることを説明して、甘いものはやめとこうね、イエズスが人間の罪を一心に被って苦しまれたのだから。 そんな風に言った時、小梅は本当に悲しそうに マミーちゃん、I'm so sad...といって菓子類を口にしないことを 受け入れた。
ちょうど息を引き取られたとされる午後3時の数分前に、雨の中 買い出しから戻るなり 小梅は居間に駆け込んで 何かをし始めた。

イースターに備えて買ってきた食品をあちこちに収めていた私に、 彼女は自分で描いた一枚の絵を持ってきた。
ピンクと紫、黄色のクレヨンを使って、 おとくいの お花たちとちょうちょ、リボン、ハート、そして虹。
そこには TO JESUS FROM KOUME とも書かれていた。
マミーちゃん、これジーザスにかいたの。 こうめ、ジーザスって どうかくか しってるのよお。みておぼえた。 きょうジーザスが くるしんでしんじゃったんでしょう。だからこうめ、これをあげたいの。ジーザスよろこぶとおもう?

とっても喜ぶと思うよ。ジーザス、小梅にありがとうって言ってるよ。
マミーからもね。どうもありがとう。

小梅はエヘへ、と嬉しそうに笑った。


そんな娘に、キリストの体 と それを食べることの意味 - イエズスの聖性が内に入り、罪を内在させる人間を変えていくということを、伝えてあげたかった。


案の定、女の子たちの華やかな服装と 久しぶりに会ったパパにベッタリすることで あんまり式に集中してなかったけど。(笑)


でもね。I love Jesus and Santa Maria. そんなことを、何回も小梅は口にした。


初聖体のミサも、その後のパーティーも、明るく楽しく過ごせた。

パーティーにだけ遅れて駆けつけた 従兄弟の息子の一人、カルロくんが私を見るなり言った。Oh, you're beautiful!
You look beautiful.っつーのは賛辞の一つとして聞いたことがあるが(結婚式の時だったな)、You're beautiful. なんてのは 今回初めて言われたぞ。 さすがイタリアの血を引く青年だ。(笑) しかも夫と別居して、自分のテイストでドレスアップした そんな状況下で。(爆)

素直によろこんじゃったわ、その褒めことば。


目いっぱいドレスアップした子供たちも、みんなキラキラしていた。

招待してくれてどうもありがとう。私たちみんな、とても楽しみました。
主催した従兄弟夫婦に そうお礼を言って、帰路についた。

小梅と伊織は 車中ぐっすり、夢の中。


後日 娘は保育園で語ったそうな。 ウェディング、ウェディングって。(爆)
今日 先生に聞かれて、ああ いとこの The First Communionでした。She doesn't have a groom.(花婿は無しよ) と答えて 笑い合った。 晴れの日の後の、楽しい余韻だった。









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最終更新日  2006.05.12 14:33:53
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