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...というのは、大学時代の友人からの 贈物。
彼女は 本当に心の暖かい人で、何かの折に よく子供向けの絵本を贈ってくれる。 今回も船便で送っといたからね、とメールをくれた。 一ヶ月くらいはかかるから、着き次第 早々にお礼を言わなくちゃ、と考えていた。 はたして6週間くらいで届いたのだが...。 やけに重い。絵本一冊と明記してあるのに、この重さは何だ? 送料も 普通郵便物扱いで送っているため、重さに応じてえらく高い。 書き込まれた内容についてよく見ると、届かなかった場合は... 「捨てる」に印がつけられている。 ????? 彼女は いい人だ。 でも、一瞬煙に包まれた思いがした。 ...ま、いっか。 開けて びっくり。 うわーーーーー!!! で、頭を抱え込んでしまった。 ...エホバの証人 の聖書。 新世界訳、なんて書いてある。 『幸福な家庭の秘訣』 てな本。 もちろん エホバの証人団体の著作物。 あああああ。知らなかった。 ここまで どっぷり漬かっていたのか、彼女は。 言っておかなければ ならないのは...だ。 エホバの証人とモルモン教は キリスト教ではないのだ。 クリスチャン、と日本人は言い馴れているようだけれど、これは日本語にきちんと訳すと 「キリスト者」。 それはあくまで、イエズス(イエス)・キリストが神である(まことの神であり、まことの人である-つまり神性と人性が混じりあっている) ことを信じて仰ぐ、ということ。 カトリックであれ、 ロシアやギリシャ正教(オーソドックス)であれ、プロテスタントであれ、この前提は動かせない。 父である神と、子として遣わされたキリストと 父と子の愛から発する聖霊とは 三位一体の神である、(つまり各々が神であるということ)という教義も動かせない。 エホバの証人とモルモン教は これらの点を歪めてしまって、キリストは100%人間である、と解釈し、さらに 三位一体の教義を否定しているため、正当なキリスト教会からは カルトと認定されている。 いったい、エホバの証人は なんだってエホバ、エホバと言ってるんだろう。 ...と、一度リサイクルゴミに直行投げ入れた 彼らの聖書を 拾い直して目を通してみると。 カトリックの聖書に馴染んだ 私の目には奇怪なほど、 エホバ、エホバ、エホバ、と (もう これでもか、これでもかといわんばかりだ)書かれている字が目に入る。 ははーん。 わかった。 (ごく一般の)聖書において、「主は...」(イタリア語では Il Signore...) の箇所が 全部「エホバは」に なっているのだ。 だめだこりゃ。 キリスト教の教義や歴史をきちんと調べる事無しに、 いきなりエホバの証人団体に勧められて 彼らの聖書を読み込んでいったら そっちの道に走るんだろうなあ。 困った事に、 彼女は自分をクリスチャンと信じて疑わないのだ。 ああ困った。 困ったのは彼女でなくて私だ。 言うべきか。言わざるべきか。 エホバの証人は カルトだよ、と。 それにしても 彼女の一人息子くん、 もし事故に遭って 輸血が必要になったら...と そんな心配までし始めてしまった。 困ったもんだ。 今回は さすがに ひいてしまった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.06.11 11:53:06
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