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（普段落ち着き払って悠々としている）師が走る｡
Il maestro corre. そのくらい慌ただしいから､ 12月は師走。 う～ん、日本人の感性って見事！


アメリカ人はショッピングに駆け回る｡

私も 子供たちが育つにつれ､ クリスマスを盛り上げないといけない立場になってきた｡
2人が赤ちゃんだったときは、ツリーを出すと壊されるか 倒して彼らが怪我をする なんて心配で「ツリーはやめとこ！」だった。

しかし。 小梅はもはや5才｡ 感謝祭が済むや否や､ クリスマスツリーを出せ､ 飾り付けをしようと うるさいのなんの。 伊織も 小梅がその年だった頃より 物が分かっている風で､ もうワクワクしてクリスマス､クリスマス､ と言っている｡


お向かいの御近所さん。 ホントに感謝しています。イルミネーションの装飾に年々力が入り、今年はとてもゴージャスです。 おかげさまで 完全に便乗して、景色を堪能しています。（笑）


なんでお向かいが そんなに頑張るかと言うと、長女が23才、その下に年の離れた次女が14才、三女が11才。 この次女、三女が 成長とともに デコレーションに凝っていく、というわけ。



小梅と伊織もおんなじ。
彼らはもう、クリスマスツリーも、もろもろのデコレーションも、クリスマスケーキも、そして何より サンタさんからのプレゼントを、ワクワク度を 日増しに高めながら、 期待しまくっている。



あんたたちのお母さんは マンモグラフィーの再検査（今度はエコー診断）にも行かなきゃならんし、
裁判所にも行かなきゃならんし、子供たちのイタリア語のクラスも 1月の成績判定に備えて教えなきゃならんのに...。（涙）


でもなあ。

やっぱり､やっぱり､ 思う｡ そして 感じる｡


子供たちの小さい時って、宝物のようなひとときだ。

本当に､ できるだけ、できるだけ、 そばに じ～っと いてあげたい。 し、側にいたい。




ジーザス､ おたんじょうび おっめでと～お！ と 声を張り上げる小梅よ、聞きなさい｡
君の頭には プレゼントの山とお菓子とケーキしか ないかもしれないが。

そのジーザスは人類の贖いのために 受肉して生まれてくるのだよ。
クリスマスツリーは､ 後々 彼の十字架に 使われるのだよ｡

マリア様は シメオンの預言を聞いて、イエズスの受難を 彼の赤ちゃんの時から知っていたのだよ。
クリスマスの喜びの中に、もう御受難への布石が敷かれていたのだよ。



だから おめでとう というより、生まれて来てくれて 本当にありがとう、なの。
わっかるかなー？



...もちろん、 2人の子どもたちは そんな言葉には一切 無頓着。


それが こどもってもんよ。


無邪気に､ まったく無邪気に､ 雪が降るといいなあ､ と言っている｡



雪が降ったら、わたしゃ地獄だ｡ （涙）
おねがい、降らないでえ～... と願っていたら､ 幸いにも まだ暖かさが残り...残り...


昨日の夜､ 「トルネードが発生する模様です！ この時期になっても まだ暖気が残っているため､ 気圧の関係で 竜巻が州の○○地域を襲いそうです」 と 州の緊急速報で 気象アラームを一斉に テレビで出していた｡


竜巻...。 唖然｡ （私の在住する州には 普通、ありえない）


夫はなんとなく、私の再検査を気にしている。

私は、誰にベビーシッティングをお願いしたもんだか、そっちが気になって仕方がない。
ウルトラサウンドも。 裁判所も。 歯医者さんのチェックアップも。


ああ、また あちこちに頼んでみなくては。（悩）
La mente della maestra corre. E gira la testa.
(女先生の頭の中は駆けめぐり、そして...クラクラする）


ああ、師走｡ 日本人って､ 日本語表現って､ 本当に見事｡