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2006.12.29
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準備する間もない、ないと焦りながら、実際にクリスマスディは やってきて、...もう12月も29日。(書いている今が28日から29日に替わろうとしている真っ最中。)早すぎる、 学校がoffで ゆっくりできる一週間が過ぎるのが。(涙)


しかもテストの作成に気が焦りつつ、 今日の午前中までを過ごしたから、 休んだという気がしない。
カートリッジ・インクは きれてしまったし。


クリスマスの日、 ボランティアとしてミール給仕に参加した夫は、プロテクティブオーダーがあるから来ないよ、 と言い続けていた。


子供に会いたいとか 思わないのかな...ボランティアの予定はサッサと入れたのに。そう ぼやく私に、 自分はひとりぼっちだから、クリスマスの日は 誰かとひとときを分け合いたいんだ! 心の悲鳴を 密かにうめくように、 そう口にした。


でも夕方になろうかという午後の時間、 電話が鳴った。


今からでよかったら、 来るよ。


もちろん。


...ああ、よかった。夫がクリスマスを祝いに来てくれる。 それだけで、ただ ありがたかった。



子供たちといられる方は、 ひとりぼっちでは ないのかもしれないけれど。


でも、やっぱり da soli、という表現の 寂しさを感じていた。 うまく表現できないけれど、 家族の中に、 夫であり父親である 彼の場所が ポッカリと空いていることが、そこだけが悲しかった。



あれ? と思う。 記しながら今、 何となく泣いている。



また 今週二度ほど 夫と過ごす機会があって、お互い穏やかに、話をした。



「私は望む」


...この待降節の間、 ミサに出ている時、 ふと心から湧き出てきた。 「私は望む。」
Spero、とも、I wish、とも言えるんだろうけど、 その時は日本語で 内から出てきた言葉だった。 聖母に心を寄せながら、そしてマリア様と聖ヨセフ(San Giuseppe)のことを、厩での情景を観想しながら。



Madonnina. Sì,io,spero...


心の中の望みを 聖母に打ち明けて、 信頼を寄せた。



それだけで、もうあまり怖いと思わなくなってきた。


神様に、 穏やかなクリスマスの 贈物を -平和なひとときや、しのぎやすい気温や、 目に映る空の青さや、窓から差し込む日の光の明るさや暖かさを- 深く息をついて、感謝した。


どんなどんな きらびやかな物よりも、いただいている命が ありがたい。それを実感できる今この時が ありがたい。


ルルドで聖母の出現を見た 聖ベルナデッタの伝記をまた読み返しながら、 ふと一箇所に目を留めた。
皆がベルナデッタを見たがって、 彼女を引こうとする。 ある人は彼女に こう持ち掛ける。お金持ちになりたくないのかね。私と来れば、 たくさんお金が入るよ。 彼女は答える。 だめです。 私は貧しいままでいたいから。



ベルナデッタのように、聖母に信頼を寄せながら、十字架のイエズスだけを胸にして 最期の時を迎えられるだろうか。 そうでありたい。 他の何にも執着すること無しに。 それには、神からの恵みがいる。富や、名誉や、やりがいといったすべてを虚しくして、塵から出た自分に それら一切が不相応と分かるには。

十字架のイエズスにだけ飢え乾いて、与えられた時間の最期の時が迎えられたらいい。「良い」が生きるために。自我の中に潜む罪が、死んでくれたらいい。

私の十字架。 私の十字架。


クリスマスのこの時に、黙想は一層深くなる。





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最終更新日  2006.12.30 12:10:55
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