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カテゴリ:Cuore d'Italia
書きそびれていたものの、3月3日に最終日を迎えた サンレモ歌謡祭 2007。
勝者(il vincitore) は Simone Cristicchi(シモーネ・クリスティッキ)、"Ti regalerò una rosa” (君にバラの花をあげよう) だった。 泣いた。 さめざめと泣いてしまった、3回目に聴きなおして歌詞の持つ意味が汲めた時。 Sento le lacrime del Signore... イエズスの涙が見えるような気がして。 この歌がかもしだす哀しさが、サンレモが終わってからも胸に残っている今。 個人的には Paolo Rossi の Italia,si sta bene (タイトル不確かですが)が今年の第一のお気に入りで、 夫は一言、「そりゃ 君が年を取ってきたってことだよ」 ボソッと言った。 的を得ている。グサッ! だから2位発表でパオロの名前を期待していたが、2位は Al Bano の Nel perdono、だった。 アル・バーノに関しては...これは...。 近年の彼は、 演歌歌手と表現するのが一番ピッタリして、 しかもマイクを握ったら離さない カラオケ狂のオヤジみたいだ。 ほとんど40年前の若かりし頃の 自分の映像が出るや、 今の自分の声をかぶせて 「現役バリバリ」を 誇示するのだが、これが観ていて苦しいものがある。 しかも今回の歌。 Nel Perdono(赦しのうちに)...すごい演歌。 内容は、 私には 「ロミーナ、僕のこと赦せるよね! 赦そうよね、その方が君の幸せになるんだよ! ロミーナ~!!! ...ごめん。」 にしか聞こえない。 なんでかって? アル・バーノは ロミーナ・パワーズという すっごい美人のアメリカ人歌手(タレントか?)と若い頃 熱烈な恋に落ち、 彼女はアメリカを離れて彼と結婚した。 で、長~くおしどり夫婦で テレビに仲良く出演し、 20年以上は過ぎたろうが 美貌のロミーナのおかげで ホント、 華々しい夫婦像だった。 それなのに。 若い愛人を作ってて。 その愛人が妊娠した。 かたや古女房。(でもすごい美人よ。) かたや ピチピチの若い女+可愛い赤ちゃん。(← 自分の子だ) アル・バーノ、ロミーナと離婚した。 で、その愛人と結婚した。 イタリア芸能界の千昌夫 と私は形容している。 いいとか悪いとかの問題以前だろーがッ! その後、 美しいロミーナをテレビで御目にかかることはなく、出たがりのアル・バーノは老年期に入ろうかというのに 青春気分を振りまきながら芸能生活を続けている。 私が見たいのはロミーナの方だ。 なのにアル・バーノのでっかい顔(物理的にも)ばっかり...。(涙) ...なんでこれが2位なんだよ。 誰か他の歌手に歌わせてたら いい歌だったかもしれないが。 アル・バーノが コブシを効かせてサビの ♪ネ~ル ペ~ルド~ノォ~ォォ~♪ (北島三郎に限りなく近い) を力唱する度、 後ろからパーンッと頭をハタキたい衝動に駆られてたまらない。 ロミーナが この歌を耳にする度、すごく気分が悪いんじゃなかろうか。彼女より私の方が怒ってる? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.03.11 00:45:46
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