カテゴリ:銀幕のスター
生前、長野県大鹿村に何度も足を運び 村歌舞伎も含めた映画の着想を温めていったらしい。 昨夜、レイトショウで観ました。 素晴らしい映画でした。 原田芳雄さんの遺作にふさわしい映画でした。 大鹿村… この映画が無ければ 一生知らず仕舞いだったかもしれない。 呆然とするしかない困難 この映画では、それが かつて自分の親友と駆け落ちして、やがてアルツハイマーを患って帰 って来た元女房 その困難は誰がどうしたって解決しはしない 奇跡は起こらない。 でも、受け入れることで何かが変わって来ることだって、あるかもしれないじゃないか いやいや・・・・・ そんなケチで中途半端な人生訓を読み取ったのは マヌケな私です。映画はもっと豊かです。m(__)m 「やっぱり歌舞伎は面白ぇなあ」 ラスト近く、女房の前で、しみじみ言ったセリフ。 ふてぶてしい そんな面構えが魅力だった原田さん。 観てよかったなあ そう、感じて、映画館を出てクルマに乗る頃から、泣けて泣けて仕方なかった それは・・・原田芳雄という稀代の映画俳優が もうこの世にいない という厳然たる事実を突きつけられたから・・・なのだと思う いつか、20キロばかり太って役作りした、あるハリウッド俳優のことを 「奴は馬鹿だ。痩せていたって、肥えている。そう見せるのが役者の芸じゃないか」 と語っていた原田さん。 素人役者の私にとって今でも至言ですよ。 ・・・ 映画の一場面 性同一性障害らしい アルバイト青年の(まだまだ分かりずらい)苦悩を聞き 「分かりやすいな… 景清は」と ほとんど独り言で返して 歌舞伎のおさらいをしながら自室に戻って行くタイミングは絶妙で大爆笑しましたよ (`▽´) もう一度 DVDなんかじゃなく、映画館で観ようか ( ̄― ̄) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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