私小説風独り芝居 「熱いままに秋は…?」
70くらいになって来るとなケツの肉が削げて来るんだ 温泉なんか行ってよ 脱衣場で俺らより若い野郎のケツ見るとな プリっとしててよ いいケツしてんなぁって思うんだよ …そう、70歳ちょっと越えた、ある知り合いのオヤジが言ったことがある。 ふうん… そんなもんなのかなぁ なら… 今の俺は…いいケツしてるんだろうな ( ̄― ̄) … このあいだ スッ転んだ 両手に手提げ 足元暗く 建物の玄関の手前水溜まりにならないように、室内では使わなくなった古いカーペットが敷かれていたが、雨上がりの夜、それが中途半端に水を吸っていてヌルッと… それで滑ったんだけど 同僚の何人かが 「年なんだからさぁ」と…( ̄□ ̄;)!! 「年だなぁ」と感じたことは一度もないんだよなぁ強がりじゃなく どこで何してて、感じなきゃいけないのさ? そりゃ、スキンヘッドだよ でも、前からだしな 顔にシミ増えたと思うよ、確かにさ クルマのルームミラーだと余計に目立つんだろうけどさ カラダの硬さ こんなもんだし、ずっと 50肩… ならねぇなぁ 親バカ?いいんだよ いいんだよ 親が自分の子供が可愛くなくて 他の誰 可愛いなんて思うんだよ? 特になぁ 子供が5~6歳までって オヤジとしての黄金時代だからなぁ、たっぷり相手してやることだよ あーぁ 懐かしいなぁ でも 戻って来ねぇもんな え? 孫!? やだよーっ まだまだ 冗談じゃなく でも あのオヤジとしての黄金時代 もう一度 出来たら味わい直してみてぇなぁ ん?(◎o◎) 芝居終わったら、ハードボイルド小説論と小説そのもの書こうと思ってさ いっつも 熱いよ 唯一のとりえかも… あれ、…秋 … なんだっけ?人生の・・・ え!? もう? そりゃ 春じゃないさ でも ずっと変わらず 熱い 暑い 夏でさ でも いつの間にか 愁いも含んだ秋の気配を・・・自分だけが察していないだけなんだろうか? 50代前半の? 前半だよ 前半! だって 53だぜ いやぁ…半ばと何が違うって 分からねぇけどさ 熱いままに・・・人生の秋の入り口に私はもう足を踏み入れているのだろうか?(未完)