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マンガ批評:放浪息子 志村貴子
放浪息子 志村貴子・著 エンターブレイン ◇“性逆転”の二人の恋 淡々と、そしてリアルに 男装や女装、性転換、魔法などによって男の子が女の子に生まれ変わる展開(あるいはその逆)が核となっているマンガのことを「TSモノ」という。この種のマンガならではのとっぴな状況設定は、従来は「ストップ!ひばりくん」(江口寿史)など、主人公の秘密を知る者たちをドタバタ劇に巻き込む演出に生かされることが多かったが、実社会の関心を反映してか、最近ではジェンダーや萌えといった現代的な問題を扱うために導入されることも増えてきたようだ。 短編「ぼくは、おんなのこ」を発表したことのある志村貴子は、以前からこのジャンルに強い関心を抱いていたようだが、新作「放浪息子」は、あくまで日常を基調としている点で、他の作品と一味違ったものになっている。主人公の二鳥修一は女の子にあこがれる大人しい少年で、相手役の高槻よしのはそれとは真逆の性向を持つ凛々しい少女。ひょんなきっかけからそれぞれ女装と男装をするようになった2人の淡い恋がストーリーの軸となっているのは王道そのもの。だが、その周辺にはこれといった事件も起こらず、起伏の乏しい時間が淡々と流れている。 もっとも、その平坦なストーリーや淡白な絵柄とは裏腹に、独特の間合いで交わされているコミュケーションは意外にも濃密で、とりわけ修一と一つ上のミーハーな姉・真穂との掛け合いは絶妙そのもの。手あかのついた言葉かもしれないが、そのリアリティーは「多感な思春期」と呼ぶにふさわしい。【暮沢剛巳】(まんたんウェブより) <<<まんたんウェブはコチラから 「ストップ!ひばりくん」(江口寿史)知ってる人いるのかしら?私は小学生のころに読んでいましたが、かなり面白かった記憶があります。ひばりくんっていう子は男の子なんですが、常に女装していて、この漫画の中のどの女の子よりも一番可愛いんです。 「放浪息子」(志村貴子)は読んだことがありませんが、是非読んでみたいと思います。帰りに本だらけに寄って行こうっと。 なんでかね~、昔から、男でも女でもなくて、その両方でもある、っていう存在が気になるっていうか。言い方がよくないかもしれませんが、中途半端と思われがちな存在が大好きなんです。中性的な人が好きなんですね~。そういう趣味は、思い起こしてみると「ストップ!ひばりくん」が、原点かもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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