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カテゴリ:子供の話
ネットの高校進学を希望している(らしい)ルナ。
その中に、週5日間、1年間のプログラマー養成コースがあり、昨年の本人曰く 『出来るか、どうか、分からないけど、やるしかないのかなぁ。』 内容的には、実践的で、後半はインターンとして、一般企業で実習するというのも織り込まれており、そのまま就職、高校はネットだから、並行して卒業すればいいじゃないの、というのもアリ、というもの。 プログラマーは、実践で経験を積む事が大事だそうで、学歴よりも実績の世界である、との事。 私のイメージは、古くて、プログラマー職は、昼も夜も無くて、ひたすら、単純作業的な事をやらないといけない事が多くて、『大変そう。』『うちの子に出来るだろうか。』だった。 楽して稼げる事を願うのは、親というものだ。 この話をチャンに言ったら、 『何でも、頑張らないといけない。それは、どんな仕事でも同じ。』 と、言われ、 そんな当たり前の事を言われて、深く反省した次第である。 その養成コースの体験授業はほぼ毎月開催されていて、申し込もうか、と言うと、ルナは、早速、しり込みした。 『私は、全くの初心者だから。怖い。』 『来年でもいいんじゃないの?』 色々言って嫌がっていたが、不思議な事に、突然、7月になって申し込むと言い出した。 そこで、今回、2日間体験コースの参加となった。 一日目、始まって、1時間後の休憩時間に、LINEで『初めて、プログラム出来た!感動した。』というメッセージが入り、驚いたが、16:00、終わった後のルナは、顔面蒼白で、今にも泣き出しそうだった。 『先生の言う通りに入力する事は出来るけど、よく理解できていないから、それをアレンジする事が出来なくて、辛い。』 この分だと、2日目は行かないかな、と覚悟したが、行った! 私は、近くのコーヒーショップで待機して、最後の2時間ほど、見学した。 参加者は20名ほどで、やる気満々の面々。 ルナは、私が見て居る事にも気が付かない。 最後の先生の話は、とても良かった。 『ホテルの予約システムを作って、と言われた時、お客さんであるホテルが、そのシステムで本当に何がしたいのか、知らないといけない。もし、予約率100%で設定すると、直前のキャンセルが出た時、お客さんは損をするので、120%でシステムを作りました。』 『ニコニコ動画のプログラマーは300人。分業して、チームで仕事します。』 『大変な時に、乗り越えられるのは、その向こうに、いい事を想像できるから。苦しい時は、これが完成したら、○○が待っている、と考えよう。』 『興味があれば、出来る。興味が無いと、やる気が出ない。』 『わがままに、なろう。わがまま、って妥協しない事。何でも妥協すれば、そこで終わる。』 『将来、どんな職業につくのか、決めない方がいい。今、分からなくていい。』 17歳で高校中退して、新宿のネットカフェでお腹空いたーって書き込んで、ニコニコの目に止まり、面接へ行き、伝説のプログラマーに成長した先生だけに、若い(24歳)けれど、違うな、と思った。 何だか嬉しい気持ちになって、16:00にルナと退場すると、 ルナ 『もう、出来なくて涙が出た。』 vivien 『最後の先生の話、良かったね。』 ルナ 『何それ、聞いてない。』 vivien 『!』 vivien 『2日目は休むかと思ったけど、よく頑張ったね。』 そう、何が良くて、意味が無いのか、分からない。 2日間、参加した事だけでも、ルナにとっては、凄い事だったと思おう。 何でも経験して、視野を広げる事って、大事じゃないかな。 でも、私が焦っちゃいけないな。 『将来、どんな職業につくのか、決めない方がいい。今、分からなくていい。』 先生の言葉が蘇る。 興味が出ないと、やる気は出ない訳だしね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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