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カテゴリ:子供の話
ずっと、トンネルの中にいた。
ダイアンが亡くなる前の、その時々の対応を 思い返して、苦しんだ。 自分の知識の無さを悔やんだ。 出来る事といえば、毎朝、線香をあげるくらい の事で、毎日、話している。 それ程気に留めていなかった、ダイアンの 残した言葉を、今になって、その通りだと 理解している。 ルナは、大学4年生になり、就活を頑張っている。 親として出来る事を考えて、会社近くの マンションを購入しようかと思い、 物件の調査、モデルルーム見学 とか始めたのだった。 初任給の半分は、家賃で消えてしまうだろう。 一生住むわけじゃない。 コンパクトマンションだ。 状況が変われば、貸し出してもいいし、 売ったらいい、そんな事を考えたのだ。 1社内定が出たので、私のそんな計画を 話したら、「嬉しい、ありがたいけれど。」 の前置きの後、 同棲の予定がある、と言われ、相手は 女性だった。 私の咄嗟の答えは、 「それなら、マンション提供は、できないね。 相手が、男とか、女とか関係ないよ。」 不登校でも多くの苦しみを味わったが、 今度はこれか。 こんな子に育ったのは、私のせいなんだろうな。 ダイアンが 「あの子は、ちょっと変わってるよ。」 と言っていた事を思い出した。 全然違う事を指して言ってたんだけど、 ダイアンは見抜いていたんだね。 さすが、だよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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