ヴァイオリンパートの席次
昨日、娘の看病を奥さんにお任せして、学生時代のオケのOB仲間の新年会に参加してきた本当は、家族3人で参加の予定だったが、娘のインフルエンザという事情で、奥さんと娘の2人分はキャンセルしていただいた。その中で、ちょっと話題にしたのが、オーケストラのヴァイオリンのシーティング(席次)のこと。実は、この1月に私が出演する某オケで、昨年に参加した最後の練習の際、コンサートマスターに「私はどこで弾きましょうか?」とうかがうと・・・「おとまつさんには、ベルリンフィル方式にならって、 折り返し前の最終プルト(5プルト)の表をお願いします。」プルト(Pult)というのは、1つの楽譜を見て並んで座る2人組のことである。コンサートマスターを含む最前列の2人を第1プルト、以下、2・3・・・・と続き、編成によって、通常、14人(7プルト)までの編成であれば、5プルト目を客席側の最終プルトにして、6~7プルトを舞台奥側に配置する。この状態を「6プルトで折り返し」という。16人(8プルト)以上の編成であれば、折り返しは7プルト目になることもある。(つまり、6プルト目が客席側最終プルト)いずれにしても、「折り返し前」の客席側の最終プルトに、一番強力な人を配置するのがベルリンフィル方式らしい。私は、そんな方式があるのかどうかすら存じ上げないのだが、この話うかがった際に、ちょっと心にひかかったことは、私の処遇にコンマスが相当苦慮したのではないかということ。少なくともこのオケでは私は全くうるさ方ではないハズで、(別のオケでは「超」がつくうるさ方だけどね)そんなに気を使われるような存在ではないはずだ・・・だとすると、ひょっとして団員の中に、「私が何故あの人よりも後ろなの?」みたいなことを言う人がいたりして、実はコンマスさん、日頃から席次決めでは苦労しているんじゃないだろうか?私にもコンマス経験があるので、同じような思いをしたことがある。ならば、今年の練習初めの際には「どうぞ私にはお気遣い無く、好きな席次に置いてください」と申し上げようかと思う。私自身は、どこに座ろうと全力投球させていただくつもりだからね。