“原典版”楽譜への回帰
近年、クラシック音楽の世界では「楽譜」の原典版回帰がトレンドのようです。長年にわたってCDなどで聴いてきて耳に馴染んだあのメロディが、実は、作曲家が自分で考えたものではありませんでした。・・・ということで、例えばヘンレやベーレンライターの版元が、こぞって原典版の楽譜を出版しています。私の主催する「あんさんぶるおとまつ」でも、予算の許す限りで、楽譜を原典版に切り替えるようにしていますが、例えば、昨年9月に開催した「あんさんぶるおとまつ第10回コンサート」での、シューベルト作曲の弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」。これも、従来使用していたインターナショナルミュージック版を止めて、ヘンレの原典版に切り替えましたが、正直、練習し始めの頃は相当強い違和感がありました。名演と言われるCDを聴きこんでいるお客さんには、もしかすると「今、間違えた?」というくらいに聴こえたかも・・・?私の周囲にも、まだまだ原典版に違和を感じる人は少なくないようです。そして、今年の6月には「アンサンブル・クオーレ」のコンサートで、ブラームスの交響曲第4番の原典版に挑みます。先日、大学オケにOBとして参加して演奏したばかりの曲だけに、相当な違和感を覚悟しなければいけないだろうなと思っています。↓この「新ブラームス全集版」っていうのが、原典版なのだそうです。【輸入楽譜】ブラームス, Johannes: 交響曲 第4番 ホ短調 Op.98/新ブラームス全集版/パスカル編: 指揮者用大型スコア [ ブラームス, Johannes ]