|
テーマ:今日行ったコンサート(1205)
カテゴリ:エンタメ
昨日、小林研一郎指揮の日フィルによるベートーヴェンの第9を、 池袋の東京芸術劇場に聴きに行ってきました 合唱団に参加していた職場の同僚からチケットを頂いちゃいました。 実際、お客さんには合唱団の団員の関係者が多かったようです。 前プロは、パイプオルガンの演奏で、 チャイコフスキー作曲のバレエ組曲「くるみ割り人形」から、 「行進曲」と「花のワルツ」 そして、バッハ作曲の「主よ人の望みの歓びを」・・・と、 1日遅れのクリスマス気分のプログラムでした。 定番のバッハはともかく、チャイコフスキーは凄かったです。 両手両足で演奏可能なギリギリの線まで音を書き込んだ編曲でした。 ただ、そのギリギリまで詰め込んだがゆえにかえって、 あと一歩音が足らないって部分が目立ってしまったのが残念でした。 もう少し割り切って、音を減らしても良かったように思います。 そして、休憩後はお待ちかねの第九です。 いやぁ、思いがけずいい演奏に出会いました まディティールの部分で「コバケンさんちょっと凝り過ぎだよ」って、 思わずクスッと笑っちゃうような部分もありましたが 何よりも良かった点は、 ディナーミクを目いっぱい広く使う明確な意思が感じられたこと。 特に、pp(ピアニシモ)が素晴らしかった なかなか、あそこまで徹底したくても出来るもんじゃないです。 おいしい旋律があれば、少しでも気持ちよく鳴らしたいってのが、 演奏家の本能みたいなもんですから・・・ 第4楽章の歓喜の旋律のチェロ・バスの弾き始め・・・ チェロは15センチくらいしか弓を使っていなかったと思います。 ベースは弦が太いので、ある程度弓を使わないとスカっちゃいますが、 それでも3分の1弓ほどで我慢強くppを表現していました。 ああ、うらやましいな、こういう演奏に参加したいな・・・、 って強く思ってしまいましたね。 アマチュアは大抵、いきなりmp(メゾピアノ)か、 ヘタをするとmfで始めちゃいますからね・・・残念なことに。 そして、私の同僚の参加した合唱も、思いのほか素晴らしかったです。 子音がしっかり発音されていて、言葉がしっかり飛んできました。 思わず私もいっしょに(声には出しませんが)口ずさんでいました。 それにしても・・・コバケンさんは偉いですね。 合唱団もみんなパート毎にお客さんに向かって礼をさせるし、 最後はソリストに混ざって、弦楽器の各パートの主席も中央に集めて、 全員でお客さんに一礼をさせていました。 今でこそ、ファンサービス的なことをやる音楽団体は珍しく無いですが、 コバケンは、もう何十年も前からこれやってますからね。 また、コバケンさん、良く響くいい声しているんだわ。 お客さんに挨拶する声が、上の階までよく響いてましたからね。 ところで、この日のテノールは、有名な錦織健でしたが、 彼って、声量はそれほどある方じゃないんですね。 バランスを上手にとってソプラノやアルトを引き立てていたので、 むしろ、アンサンブル歌手としての資質を感じました。 それで、 合唱がかぶってくるとこで聴こえなくなっちゃったりもしましたが、 個人的にはこういう歌い方は好きです。好感度アップです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.12.27 18:10:57
コメント(0) | コメントを書く
[エンタメ] カテゴリの最新記事
|