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カテゴリ:エンタメ
ちょっと時期を逸してしまいましたが、 12月5日(木)に聴きにいったコンサートの感想を・・・ MAT(モーツァルトアカデミートーキョー)の主催による、 「毎年レクイエムコンサート」 日本の年末の風物詩となったベートーヴェンの第九(合唱付き)に対抗して、 毎年12月にモーツァルトのレクイエムを演奏しようという企画だそうです。 今年で6回目とのこと・・・ 「あんさんぶるおとまつ」の常連のヴァイオリニストさんの一人である、 りっちゃんがコンサートマスターを務めています。 このコンサートの演奏者には、いくつかの面白い特徴がありました。 まずオーケストラから・・・ オリジナルの古楽器を使用しています。 そして、 ヴァイオリンが第1と第2のどちらも1プルト半(3人)ずつで、 ヴィオラとチェロはそれぞれ1プルト(2人)のみ、 コントラバスに至っては半プルト(1人)だけという、ミニマム編成です。 でもって、精鋭揃いで弦楽器も管楽器も極めてレベルが高いです。 次に合唱・・・ やはりミニマムの編成です。 ソプラノ6人、アルト4人、テノール3人、バス・バリトン4人という編成。 そして、ソリスト級の実力者揃いで、 ソロのパートもローテーションで受け持ちます。 それと・・・アルトのうちの1人は男性でした。 つまりカウンターテナーで代替しているってことですよね? さすがにソロパートのローテは残り3人の女性でやっていましたが、 コーラスで聴く分にはまったく違和感がありませんでした。 いずれにしても、こういうミニマムな編成で大きな曲をやってしまうのって、 個人的には大好きなんですよね。 一人ひとりの顔の見える演奏になるって言えば良いでしょうか・・・ 私もほぼ同じような編成で「第九」をやったことありますが、 あれは本当に楽しかったもんなぁ。 第2ヴァイオリンの首席も、 樅楓舎とかで共演したことのある知り合いの女性だったのですが、 彼女も「すごく楽しい」って言ってました。 そんな一人ひとりが生き生きと楽しげに奏でる音楽、 お客さんにそれが伝わらないわけがありません。 珍しい古楽器は見ているだけでも面白かったし・・・ 通常のクラリネットよりも少し低い音域のバセットホーンなんて、 「くの字型」に曲がっているんですよ。 3種類のトロンボーン(たぶん、アルト、テナー、バスかな?)も、 モツレクでは大活躍します。 スライドを忙しく操作する様子を見るのもまた楽しいのです。 モーツァルト自身は、積極的にトロンボーンを用いるような人ではなかったので、 (一部のオペラ作品で見かけるくらい・・・) これは曲の完成を託された弟子たちが良い仕事をしたってことですね。 目と耳で、2度おいしいお得なコンサートを大いに満喫させてもらいました。 もし来年も同じ企画で開催されるのであれば、これはお勧めできると思いますよ。 ちなみに・・・私のモツレクとの出会いはこの演奏です。 [DVD] モーツァルト レクイエム ニ短調 K.626 高校の音楽の時間にビデオで鑑賞しました。 ヤノヴィツ、ルートビヒ、シュライヤー、ベリーという、 錚々たるソリストたちが素晴らしいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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