二つの事柄。
まず、誤解と偏見を生みそうなので先に言っておきたいのだけどこれは断じて中傷や批判ではない。それだけは理解してくれると助かる。何を語るか。あまり時間がないので端的に物申すが、テーマは「何故俺がソニーを嫌うのか」PS3を持つ者には正直それだけで、え?という感じは未だに否めないのもソニー嫌いからきている。またここではっきり言っておきたいのは、現在はもう、極端なアンチソニー論は消滅し、偏見は極力避けているつもりだ。さて本題に入る。俺がソニーを嫌いになったのは記憶の限り中学入学初期。その当時は任天堂のGCとPS2の真っ向勝負となった時。俺は64でゼルダに触れ、任天堂の専門誌を買うようになり、任天堂の物作り精神に心底魅了されていた。だからGCを応援していたのは言うまでもない。しかし、その応援をする過程で、情報収集をする最中、多くの過去の情報を得た。ひとつ、ソニーに余りに質の悪い企業戦略。ふたつ、ソニーの製品パクリ。みっつ、久多良木という独裁者の存在。一つ目は何度か書いた事も話した事もあるが、ソニーは、CM、カンファレンス、インタビューを通じて「ソニーは大人、任天堂はお子ちゃま向け」というレッテルを貼り付けた。それはあまりにも露骨な戦略で、任天堂が慌てて対策を練り始めたころには後の祭り。それは実に64からWii発売までの10年間もそのイメージを引きづるはめとなる。勿論任天堂の商品は、子供受けしやすそうなキャラで作られているが、内容は万人向けなのは言うまでもない。俺の子供心に、ソニーは卑怯な奴というイメージがつかないわけがなかった。二つ目も有名な話。まずPSのコントローラ。限りなくSFCのに類似している。違いはLRボタンがひとつずつ増えた事と形だけ。その後、任天堂が発表した64につけた3Dスティック。ソニーは音速で模倣し、任天堂が64を発売するまでにスティック付のコントローラを発売。またその後、任天堂が振動システムを発案、発表。またもソニー、任天堂の発売よりも早く、振動付コントローラを発売。無論これらはすべて、任天堂が発表したあと、白々しくソニーがあとおいで発表したもの。それ以降、任天堂は早期の製品発表をしなくなった。DS,Wiiしかり。しかし近年、Wiiのコントローラ発表後、ソニーは6軸なるものを後々発表。インタビューでは前前から検討していたというが大いに怪しい。事前のPS3のコントローラ初お披露目ではブーメランのような奇怪な物を出していたのだから。さすがにこれにはあきれた。子供心にムカついた。最後まで隠していた、Wiiリモコンにあるスピーカーは、PS3にはついていない。三つ目も、有名な話。最近退職していたが、PS3発売まで、ソニーのゲーム部門を完全に牛耳っていた男。上記の戦略もほぼこの男の判断と見ておかしくない。内部の話から「彼に意見できるものがいない」という話があったあたり、多分事実。そしてこれは調べるとわんさか出てくるが、狂言ともとれる数々のインタビューでの発言。俺の中で、彼ほど悪だと認識されている人物もそういない。彼の中では「ソニーのゲームが神で、ユーザーはその恩恵を受ける庶民」程度にしか捉えていない。そのイカれた思想はインタビュ-で度々見受けられる。以上が、俺のソニーが嫌いな理由。しかし、最近では少し”大人の事情”を理解してきたので「企業としての戦略」ととれるようになった。また久多良木が退任したので、ソニーは嫌いではない。ただ、まだ好きにはなれない。二つ目の事。それは先日、友人にオンラインゲームをひどく勧めていたこと。あれは非常に危険な行為だと思う。「煙草は最高に美味しいから、煙草すいなよ」とあんまり変わらない気がする。その場に居合わせたHもKも、自制心がしっかりしているからいいが、俺みたいなのは性質が悪い。Hはまだ、完全に中毒になってないから感覚的に「面白いゲーム」を薦めているだけなのだろうが、これは恐ろしい中毒性を秘めていることを忘れてはいけない。俺の実態を知らないだろう。大学のある日も起きるのはいつも夕方で、家からろくに出たりもせずにゲームばかりに明け暮れた日々があった。多分、日数にして数ヶ月。これは、どういう状態か、体感しないとわからないだろう。俺は後悔している。Hには味わってほしくない。無論、ほかの友人にも。だから、軽軽しく「ネトゲ面白いからやってみ」というわけにはいかないだろう。煙草と同じでこういう危険をはらんでいるけどやってみる?という必要がある。ただ、それを伝えたかった。