ショー4日目♪
出撃3日目ともなると「石を買う」というより「人に会う」方が目的です。
私は、割と知り合いの石好きさんと行動を共にできる機会がある方だと思うのですが、石好きというのはふだん、周りに石好きさんがいなくて~……という感じではないでしょうか。
ところが、ミネラルショーというのは、石も盛りだくさんですが、石好きさんも盛りだくさん。
いろんなお店の人とも話し放題。これが楽しい!
予算が底をつき、このあとしばらく地下に潜伏するとしても、この機会は逃したくないのです。
買わねば! という石を買ってしまって、財布もすっかり軽くなり、あとは、他人に石を勧めるだけ……という危険物と化しながら、会場を徘徊してました。
初日、2日目は人でぎっしりなので、石をじっくりゆっくり見るなら、今日ぐらいのタイミングが適しています。
そんな中で鞄や写真んを頼りに私を見つけてくださった方、会場でお会いした方と、話をしたり石を見たりしていてとりあげたく思った石を一つ。
エピドートです。和名は緑簾石。
エピドートというのは、成分が若干違う仲間石がたくさんある石です。
おなじみなところでは、ピンクオレンジと緑が混じったような石、ユナカイトにも含まれていたり、プレナイトのビーズに内包されていたり、もちろん、水晶に内包されていたりします。
ところが、ちょっと残念なことにこの石、いろいろと勘違いされていることが多いようなのです。
まず、ユナカイト。
たまに、ユナカイトの和名が「緑簾石」になっていることがあるんですが、違います。
ユナカイトの和名(?)は「ユナカ石」。
その正体は、エピドート・石英・長石などが混じった岩です。
プレナイトの場合は、トルマリン入りと言われている場合が多いです。
ショールという表記もありますが、これは黒いトルマリン、あるいは鉄電気石の意味。
ところが、プレナイトに内包されているのもエピドートです。
よく見れば、黒ではなくて緑名ので、ショールではないとわかりそうなものですが。
プレナイトにはエピドートにくっついて結晶しているものもあります。
トルマリンと間違われると言えば、水晶に内包されたものも、緑のトルマリンと間違われることが多いようです。これは、ちょっと仕方がないかと思うほど似ているのですが、色を比べると緑のトルマリンより黄色~褐色がかった色合いです。結晶の断面も、丸みを帯びた三角のトルマリンに比べて、エピドートはひしゃけて薄い菱形と言う感じです。
案外エピドート単体で見かける機会が少なくて、別の石に内包されている場合が多いのに、内包されると、トルマリンにまちがわれてしまうとは、ちょっとかわいそう……。こんなに綺麗な色合いの石なのに。
緑のトルマリンと思っていたけど、もしかして?
そんな石はありませんか?