カテゴリ:ブラジル産
水晶です。ブラジル産です。 お店では「ピンタード」という名前で売られていました。 ピンタード? 聞いたことがない名前です。 産地でしょうか。それとも何か別のものを現す名前なのでしょうか。 いったいこれは? とお店の人に聞いたところ、返事は意外なものでした。 「ピンタードは、なまずのことなんですよ」 なまず!? つまり、なまず水晶? いったいこれのどこが。 長さは4.5センチほど。細くて透明です。 特徴といえば、写真にも写っている、緑色の…… おそらくは緑泥であろうと思われる内包物。 緑泥入りの水晶は、珍しいものではありませんが、 緑の部分が斑点というか、輪っか状に内包されているところが、 ちょっと変わっていると言えば変わっています。 この部分は、何か透明のもこもこしたものの表面を緑泥(たぶん)が覆い、 それが斑点のような輪っかのような感じに見えているようです。 「透明なもこもこしたもの」と書きましたが、 その部分が別の鉱物になっているようではなく、水晶だと思うので、 ちょっと不思議な内包状態です。 一緒に並んでいた水晶はすべてこぶりで、 それぞれ差はあれど同じような内包物を持っていたので、 これが「ピンタード」である所以であろうと思われます。 だけど、なまず? なまずのような濃いグレーであるとか、 ひげのような内包物があるとか、そういう特徴であれば、 「うん、これはなまずかも」と思えるでしょうが、 緑の輪っか斑点模様がナマズ? 家に帰って「ピンタード、なまず」で検索してみたところ、謎が判明。 ピンタードとは、派手な斑点模様を持つナマズの一種のことでした。 確かに斑点模様つながりですが、ちょっと名前負けしているかも。 もしかしたら、どこかに現物のピンタード(なまず)ばりの 斑点模様水晶があるかもしれません。 ブラジルには、実にさまざまな水晶が産出し、 中にはわずかに産出したのみで、ほとんど知られることなく 絶産してしまうものもあると聞きます。 聞くところによると、ローズクォーツの単結晶が出たことがあるのだそうで、 それを眼にする機会がなかった私には、悔しい限りです。 ローズクォーツといえば、小さな結晶の塊がほとんどです。 それが「単結晶」といえるほどの大きな結晶が出たというのですから。うーん。 さて、話をなまず水晶にもどしましょう。 産地についても聞いてみたところ、 「ファゼンダ・デ・バタタウ」と教えてもらいましたが、 綴りがわからなかったのでこれも検索。 結果……不明。ファゼンダというのは「大農場」という意味のようなのですが。 バナナのプランテーションで見つかったと言う水晶もあるので、 もしかしてどこかの農場の敷地内で採れたもの? 追記: ピンタードとは「なまず」の意味ではありませんでした。 なまずのことだよ、と聞き、「ピンタード、なまず」で検索して ヒットしたので、そうだと思ってしまったのですが、 正しくは「斑点模様」とか「ドット柄」というような意味なのだそうです。 検索でヒットしたなまずも、くっきりした斑点模様のためにピンタードと 呼ばれていたのでした。 産地のバタタウはバタタル(Batatal)、 ミナスジェライス州のディアマンティーナの、 レーザー・クォーツのオリジナル産地とされている バタタル鉱山またはバタタル鉱脈のことではないかと言うことでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ブラジル産] カテゴリの最新記事
|
|