カテゴリ:ブラジル産
今日まで開催されていた石探横町戦利品です。
いくら何でも今日はおとなしく、自宅でカメラを片手に石とおつきあいの儀式(つまり撮影)。 12月の池袋ショーを控えた時期であること、イベントの規模からして、 あんまり期待はしていなかったんですが(失礼!)、予想以上の戦果でした……。 ブラジル産のローズクォーツの結晶です。 ローズクォーツといえば、そのほとんどは塊状(マッシブ)で産出し、 自形結晶を作ることはまれです。 写真の石は、大きさ4.5センチ×3/5センチほど。 表面の凹凸を見せるためにやや暗く写しているので、 実物はもっとかわいいピンクです。 なんというか、お菓子に使うメレンゲか砂糖衣をかき混ぜたところに、 レーズンならぬ淡いスモーキークォーツをぽいぽいと放り込んだ感じです。 結晶というほど形ははっきりしていませんが、 ローズクォーツの結晶では、こういうタイプのものも見かけます。 裏面にはちゃんと水晶らしい小さな結晶も見えていますし、 ぶっかき氷のような塊状のローズクォーツに比べたら、 破断面でない、自然な状態の表面が見えているというだけで、 立派に結晶と言いたいです。 今回は、もう一つ、これよりも色が濃くてつぶつぶした小結晶の塊のような ローズクォーツを手に入れました。 表面にわずかに白い付着物があるので、そこが惜しいと言えば惜しいのですが、 最近はローズクォーツの自形結晶の産出が少ないようで、その点でも貴重な戦利品です。 しかも即決の価格帯。 あり得ない! 初日とはいえ、見つけたのは開場から何時間も経ってから。 信じられない! 時期と規模とで「期待薄」と感じていたのは、私だけではなかったようで、 そこがラッキーな出会いの要因になったようです。 これが新宿や池袋のミネラルショーなら、 あっという間に他の人が買ってしまっていたでしょう。 扱っていたのが、あまり原石が得意ではないお店のようで、 そのために産地がブラジルのどこか、ということについてはわかりませんでした。 ローズで結晶といえば、コロネルムルタ(Coronel Muruta)? それにしても、産出が減っているという今、よくぞやってきたものです。 聞けば、なんと20年近く前のデッドストックとのこと。なるほど! それほど前ならば、こんな結晶が産出していたのも頷けます。 さて、ローズクォーツの結晶は、水晶らしいかっちりした結晶のものと、 写真のようなちょっと不定形のものがあります。 ペアで結晶するのはたいていスモーキー・クォーツ。 アメジストやシトリンと一緒に結晶したローズクォーツは見たことがありません。 不定形タイプのローズクォーツは、スモーキー・クォーツの結晶の上で 思わず笑ってしまうような変な形でくっついていたりして、 「レア」で「ローズ」というイメージとはちょっと違うものも多いです。 写真の石も「お菓子の制作途中」に見えてしまうあたりで すでに「ちょっと変」な結晶ですが、裏を返すとさらに変。 写真に写してもよくわからない、かなり起伏の激しい凸凹で、 もしかしたら、スモーキーの上に結晶したローズクォーツが はずれたものではないか……と思わせます。 つまり、セプター・クォーツの傘の部分だけ、ということ。 それも単なるセプターではなくて、 2つ3つの結晶の上に乗っかっていたローズがはずれた感じです。 これだけでも十分おもしろいのですが、 できることならはずれた残りの部分もあったらなあ! 「着脱式セプターで、しかもローズ」という、 世にも珍しいものになったはずなのに! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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