カテゴリ:ブラジル産
12月。
池袋ショーの月。 6月の新宿ショー、12月の池袋ショーは、石好きにとっては大イベントなので、 いくぞ、やるぞ、アレをねらうぞ、とショーに向けて気合いを高めることになります。 どうせ、ミネラルショーの魔物の餌食になって、 欲しい石リストはほとんど役に立たず、 予算は希望的観測に終わると思われますが、 ぼーっとしながら、あ、池袋ショーだー……と参加するよりも、 ネットショップであの石が出回っているから、ショーで実物が見られるかも、とか、 前回はあの石を買い損ねたから、もう一度、とか 偽物情報が出ていたから気を付けねば、とか、 一応はねらいと注意点を掘り起こし、頭の中で整理し、 それいくぞ、という気合いで参加した方が、満足度が高いように思われるのです。 昨年の池袋ショーは、ちょっと気分を高めそこね、 ショーの会場でいまいち一選びに集中できなかったので、 私には、事前の気合い入れが大切なんだと思います。 ……が。 もういくつ寝ると~池袋~♪……と浮かれるのはいいのですが、 同時に石が欲しい症候群も活性化するのが困ったところ。 池袋ショーまでは、財布のひもを引き締めなくてはならないのに、 気分は完全に逆行します。 今日の石は、池袋前の浮かれた気分にしてやられた石。 アメジストの晶洞です。 晶洞はジオードともいい、地中で水晶が結晶した空洞のことです。 写真のアメジストの産地は、お店ではブラジルとしかわからなかったのですが、 おそらく、ブラジル南部のリオ・グランデ・ド・スル州。 バサルト(玄武岩)の溶岩の中にできた空洞にアメジストが結晶したものです。 写真のようなこんもりしたものから、子供が入り込めそうなほど大きいもの、 人の背丈を遙かに超えるひょろりと細長いものまでさまざまです。 http://www.wegnercrystalmines.com/22/ispecials/is3.html(海外サイト) http://www.arcis-minerals.de/images/2700.jpg(海外サイト) 別館サイトの雑学辞典よりリンクさせていただいている 石の館さまのブログでは、アメジストのジオードが掘り出される様子が紹介されていて、 とても参考になります。 ジオードの形や、採掘の様子、母岩が玄武岩の溶岩であったということから、 おそらく、固まりつつある溶岩の中から発生したガスなどが気泡を造り、 それが溶岩をかき分けて地上に登ろうとしたその痕が空洞となり、 そこにアメジストが結晶したのだろうと思われます。 ドーム状のアメジストの晶洞をカペラ(カペーラ)と呼ぶ場合がありますが、 カペラ(capella)は英語で言うところのChapel、つまり教会や礼拝堂のことです。 つまり、いくらアメジストのジオードでも、ドーム状ではない、 つまり礼拝堂のドームには見えない形のものをカペラと呼ぶのは、 ちょっと違うかもしれません。 さて、カペラ、いや、アメジストのジオードは、 パワーストーンの分野では浄化力が高いとか言われますが、 私は、そういうことではなくて、地中で水晶が成長した様子がよくわかるものとして、 手頃なジオードが欲しいと思っていました。 ところが、アメジストのジオードは「大きい」そして「高い」。 大きさは手のひら(片手)サイズまでと決めている私の、 求める石の範囲には入ってきません。 そんな私が、アメジストのジオードを買っちゃった。 それは こんなにかわいい手のひらサイズだったから。 しかもお値段1400円♪ 贅沢を言えば、真ん中の空洞がもうちょっとだけ大きくて 奥行きがあれば言うことなしだったんですけど、 アメジストの色合いは文句なし、玄武岩の母岩もばっちりで、 この大きさ、この値段、色、それ以上贅沢は言えません。 実はもう一つ、1500円のがあったんですが、そちらは「母岩が薄い」という 変な理由で却下。あくまでも「晶洞」っぽいものを選びました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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