カテゴリ:中国・(チベット)・韓国・モンゴル産
多数派意見で「すごい石」「きれいな石」というのは往々にして値段も華々しいものが多いですが、
個人レベルでは「良さ」「魅力」と「値段」は必ずしも否定しないのではないでしょうか。 そんな例として105円のタンブル。 雨花アゲートとして売られていました。 瑪瑙です。 雨花という名前には心当たりがありました。 中国の南京の近くの雨花台というところで産出する模様の美しい石で、 水に入れるとその美しさが際だつのだそうです。 http://nagoya.cool.ne.jp/kagamishuko/UKAISI.html ちょっと検索すると、 いかにも「瑪瑙」なものや 「オーシャンジャスパー(マダガスカル産)!?」といいたいようなものから、 まるで絵画のような模様のものまでさまざまです。 http://www.chinaroman.com/amehanaisi-A.gif http://www.yuhuashi.net/adv/paimai/(中国語サイト) http://yuhuatai.longhoo.net/yht_yhfw/yhfw01.htm(中国語サイト) http://2005.njlh.gov.cn/disp.asp?m=50&id=871&bt=%E9%8D%8F%EE%85%9E%E6%82%8E%E9%AA%9E%E6%92%AE%E5%A3%8C(中国語サイト) だいたいは瑪瑙のようですが、瑪瑙以外の石も混じっているとする説明も見かけます。 本物の雨花石はもう採れないという説明があったかと思うと、 インテリアや敷石に……と玉砂利感覚で売られていたりします。 ここでちょっと考えてみたいことがあります。 南京近くの「雨花台」で採れた瑪瑙イコール雨花石か。 普通に考えれば、「雨花台」で採れているのだから「雨花石」であるはずです。 しかし……それで良いのでしょうか。 雨花石は、中国の文人がその色合いや美しさを愛でた石なのだそうです。 他にはない美しさを備えていたから、特に「雨花石」と名付けたわけです。 鉱物としては瑪瑙であるかもしれませんが、 そもそも雨花石の意味するものは、 「雨花台で産出し、長江で磨かれた美しい模様の石」 一番重点が置かれるのは「美しい模様の石」でしょう。 ですから、商品名ではなく石を愛でる立場からは、 「際だって美しい石」こそ雨花石、 同じ雨花台産の瑪瑙でも、雨花石であるものも雨花石といえないものもある……といいたい。 では、この石は? それが実は難しいところ。 「美しい」というのはかなり主観に左右されるので、 私にとっては雨花石でも、他人にとっては違うかもしれない。 しかし、それくらい真剣にその美しさを、 石の名前の意味するところを見てあげたい。 写真の石は、色合いこそ地味ですが、縞模様の美しさは格別。 マクロ写真で撮ってみて「すてきだわー」とぼれぼれしています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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