カテゴリ:ブラジル産
こちらでご紹介した、 ブラジルはミナスジェライスの地中から出てくる人工ガラス、 「Vidro na Terra」についてちょっと続報。 教えていただいた石屋さんがそのガラスを見た石の卸元では、 天然とも人工ともわからないので、とりあえず「地中から出てきたガラス」ということで 「Vidro na Terra」と読んでいたそうですが、 それをアメリカ人のバイヤーが買っていき、「Vidro na Terra」を直訳して 「Land Glass」「Ground Glass」と言って売っている……とのことでした。 しかしその名前で検索してみてもヒットしてこないので、 「検索しても出てこないんですよ。どういうところで売られているんでしょうね」と 言っていたら、仕入れの際に聞いてきてくださいました。(ありがとうございます) 「あのガラス、なんて呼ばれて売られているかわかったよ」 「え、何ですか」 「アンダラだって」 ……出た。 そのときの心境は、まさしく「出た」。 念のため申し上げますと、この石屋さんは、アンダラをあまりご存じではありません。 なので、先入観なしに卸元で聞いてきてくださった情報そのままです。 なんというか、地中から出てきて、塊で……見た目そっくりと思っていたら、 ズバリ名前が出てきたので、思わず「げ、出た」と思ってしまいました。 「えーと。アンダラって、アメリカのカリフォルニアのシエラネバダ産らしいんですけど」 ……と、思わず。 アンダラが元からブラジル産と言われていて、 実はガラス会社が捨てたガラスでした……というのなら、 ああ、そういうことかと思わず納得ですが、 ブラジルで見つかったものをわざわざシエラネバダ産……と言うものかどうか。 それに対しては、 「もしかしたら、シエラネバダでもガラスが出るのかもしれない。 でも、ミナスのガラスもアメリカに流れていて、 アンダラの名前で売られているらしい」 とのことです。 聞くところによると、本家アメリカのアンダラは、 シエラネバダの「ネリー・ランド」と呼ばれるところで採れたもの。 見かけが見かけなので、本家ではないものも市場に出ていて、 それはさすがにシエラネバダ産ともネリーランド産とも言えずに、 「カリフォルニア産」で出ているとか。 「Vidro na Terra」が化けたのはこちらでしょうか。 アンダラと呼ばれているもののすべてが「Vidro na Terra」かどうかはわかりません。 地中から出るガラスも、一カ所だけでなく、ミナス・ジェライス内でも何カ所か、 そのほかでも出ているのかもしれません。 ただ、少なくとも「Vidro na Terra」が「アンダラ」に化けている、 そういう事例もあるようだ……ということで。 かつて、アゼツライトの人気が高まった初期に、 ブラジルの似たような見かけの石英がアゼツに「化けた」ことがあったそうです。 全部が全部ではないけれど、悲しいことに「化けている」石もいるらしい。 ガラス状の塊や、ぶっかき石英では、見た目で産地特定は不可能でしょうねえ……。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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