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2007/12/20
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カテゴリ:ブラジル産
池袋ショー戦利品第3弾!
ドリームシード

レムリアンシードです。
ファントム入りです。
レムリアンシードというとこちらのような、表面がややマット、柱面にはレムリアン・リッジ(横線)。
ものによってはうっすらピンクの、すっきりスタイリッシュな水晶です。
時には内部にうっすらファントムが見えるものもありますが、
今回登場のレムリアンシードは、表面がややマットなところは似ていても、
レムリアン・リッジはあまり目立たず、内部のファントムは白くて
かなりくっきりはっきりしています。
この特徴は、たまたま写真の石だけに見られるものではなく、
よく似た兄弟石がいくつもあります。

つまり、これは、内部にくっきり白いくっきりファントムを持つ、
そういうタイプのレムリアンシードなのです。
このタイプは、「レムリアン・ドリームシード」と呼ばれるそうです。
ちなみに、緑のファントムが入っているタイプは、
「レムリアン・ヒーラーファントム」だとか。

さて、私は最近「レムリアンシード」を買うときには、産地を確認するようにしています。
「産地はどこですか?」
「ブラジルです」
「ブラジルのどこ?」
「ミナス・ジェライスですけど」
「ミナス・ジェライスのどこかわかりませんか」
と、……ここまでつっこんで
「カブラル山脈(Serra do Cabral)」「Joaquim Felicico」という答えがかえってきたら、
まあ、レムリアンシードでしょう、と判断します。
ミナス・ジェライスより詳しい産地がわからなかったり、別の産地だったら、
姿が気に入って買ったとしても、「レムリアンシード」の名前は保留。

写真の石も、同じように聞いてみました。
答えは、スタンダードなレムリアンシード(カブラル山脈産の表示付き)と
同じところですよ、とのことでしたので、
レムリアンシードの産地から来ているといえます。

なぜ、産地にこだわるかというと、
レムリアンシードが、産出状況を見たヒーラーの
インスピレーションによって名付けられたものだからです。
個人的にはレムリアの記憶がやどっていようといまいと関係ないのですが、
純粋にスタイリッシュな美しい水晶だと思うので、
それにかっこいい名前が付いているとなれば、嬉しくなります。
しかし、その名前は水晶の外見だけではなくて、
水晶が採れたところの状況コミの名前。
ならば、外見がそっくりというだけではレムリアンシードとは呼べないだろう……と思います。

ところで、今回のショーでは、どう見てもレムリアンシード、
お店の人も「レムリアンシード」と言っているのに、
産地がミナス・ジェライス州のコリントというのがありました。

レムリアンシードの産地として、これならば、と思っているのが、
先に挙げた「カブラル山脈(Serra do Cabral)」「Joaquim Felicico」です。
カブラル山脈は、最初に名付けられたレムリアンシードが
カブラル山脈に属する鉱床のものだから。
「Joaquim Felicico」は、Serra do Cabralとセットで見られる地名だからです。

「Joaquim Felicico」は、ディアマンティーナと同じく、
ミナス・ジェライス州の中の地域の名前。
鉱脈は、もちろんそのような行政区域に関係なく広がっているはずですから、
もしかしたら、コリントもその中に入っていたりしないだろうか。

……というか、カブラル山脈って、どこらへん?

レムリアンシードを扱っているショップは数あれど、
地図は見たことがありません。
見たことがないなら作ってしまえ。はい、作ってみました。



オレンジの矢印が指し示す円の中がカブラル山脈。中に
ちょこっとピンクに見えているところが「Joaquim Felicico」です。
なるほど、カブラル山脈のど真ん中。
その下のピンクの区域がコリントとディアマンティーナ。
鉱床の範囲はわかりませんが、地図の上では近いと言えば近いかも。
似た水晶が産出するというのもうなずけるような気がします。

地図を作ってみて、新たな発見もありました。
注目したのは、かぶらす山脈の近くに伸びる、やや大きめの山脈
名前は「Serra do Espinhaco」……エスピニャッソ山脈です。

……どっかで聞いたぞ、この名前。

頭をひねることしばし。
思い出しました。ライトニング・クォーツの産地です。
ライトニング・クォーツは、
「ミナスジェライス州のエスピニャッソ層群に属するColluvial 鉱床から産出する」のだそうで、
これは、このエスピニャッソ山脈のあたりだと見て間違いないでしょう。

「Colluvial 鉱床」というのも注目です。

レムリアンシードは、
白い砂の中に、普通ならクラスターの状態で産出する水晶が、
バラバラに分離した状態で、何者かが並べたように埋まっていると言われていて、
そのようすがレムリアの遺跡を思わせたらしいのですが、
いこれをもうちょっと違う方向から説明すると、
「水晶は、Colluvial Deposits(崩積鉱床)の中に胎胚されている (地層の中に埋まっている) 」
(※詳しくはこちら
……ということになります。

レムリアンシードもColluvial Deposits(崩積鉱床)。同じです。

水晶は、普通岩のすきまに結晶しますが、
コルヴァイル・デポジットとは、おおざっぱに言えば
水晶の母岩である岩が風化してしまったところと言えるようです。
水晶(石英)そのものは風化に強い鉱物なので、母岩が風化しても残ります。
しかし、母岩が風化して砂のようになってしまったので、
元はクラスターだった水晶が、バラバラになってあたかも誰かが並べたように、
元は岩だった砂の中に埋まって見つかったと言うことのようです。

一方、ライトニング・クォーツもこの砂のような地層に埋まっていて、
そこに落雷、地層が水分を含んでいたため電気を通し、
同時に水晶がはじけ飛ぶのを保護し、いろいろな条件の重なりで
水晶に落雷の痕跡が残された……ということのようで、
こちらも風化した砂状の母岩が、大きな役割を果たしています。

なるほど、ごくまれにレムリアンシートで落雷の痕跡を残した
ライトニング・クォーツでもある石が見つかるのは、そういうわけか。
地図を眺めて納得。

……ということは、カブラル山脈だけでなく、エスピニャッソ山脈にも
レムリアンシードと似たような産状を示す鉱脈(コルヴァイル・デポジット)が
続いているということで……。

確かめようがないので、今まで通りレムリアンシードの産地は、
「カブラル山脈(Serra do Cabral)」「Joaquim Felicico」……と
個人的に規定しておこうと思いますが、
レムリアンシードの名前の条件が、水晶の外見と産地の二つだとしたら、
レムリアンシードの産地は、思っているよりも広範囲なのかもしれない……。

やはり、水晶は奥が深い。






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Last updated  2008/04/20 01:23:35 AM
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