カテゴリ:マダガスカル産
ミネラルショーは、普段ネットショップなどでしかお目にかかれないような種類の石を
実際に手にとってじっくり眺めて選ぶことができる、絶好のチャンス。 残念なことに、石の名前や説明が正確でない場合もありますが、 そういう点は、日頃の情報収集で補います。 つまりは、実物を見て選ぶというメリットを 最大限に生かすことができる石をねらうぞ! ヨーロッパ産やアフリカ産など、なるべく珍しい産地を、種類を、 不思議な形の石を……と考えるのですが、 逆にとてもおなじみの石を買ってしまう場合もあります。 かち割りローズクォーツです。 産地はマダガスカル。 かち割りローズとしては、アフガニスタン産に2つめと、我が家では数が少ないのですが、 ローズクォーツとしては結晶で見かけるよりも、見かける機会は多いです。 スターローズクォーツの名前で売られていたわけでもなく、 特に透明度が高いわけでもないのですが、 ちょっと変わった色合いに惹かれました。 ローズクォーツと言えばピンク色ですが、その色合いは実はさまざまです。 ”ディープ”ローズと、わざわざ”ディープ”を冠して呼ばれる 見るからに色の濃いものを除いても、色合いや濃さには差があります。 写真の石は、写真ではその微妙な色合いをきれいに再現することができないのですが、 ほんのわずか紫がかったような、 変なたとえですが「桜餅」のピンクを半透明にしたような色 ……という表現が一番ぴったりかも。 同じ箱に入っていた中で、一つだけ渋く見えた和菓子ピンクでした。 その色合いと、程よい大きさ、かち割り不定形なのに、手になじむ形に惹かれて 我が家へお招き。 ”標準的”(特に濃かったり、他の色が混じったりしていない)な ローズクォーツと一緒に写してみました。 やはり正確な色には写りませんでしたが、他の2つに比べて、 微妙にくすんだような、渋めの色合いだということは、おわかりいただけるかと思います。 おなじみの石だけれども、この微妙な色合いは、やはり実物を見ないと気がつかない、 実物の強みの色。 ともすれば、産地や種類など「石の肩書き」ばかりを見てしまって、 石そのものを見ることを忘れがちになってしまう場合があります。 産地や種類の影響を全く排除してしまうことはできないかもしれませんが、 石そのものを見ることを忘れないようにしたい。 私にとって「石そのものを見る」ということは、 同じ種類の他の石、隣に並んでいた石、そういう石と自分の選んだ石を比べて、 「だから私はこの石を選んだ」と言える何かを見つけると言うこと。 今回の場合は、収まりの良い形と、他とは微妙に違う色。 ピンク色ではあるけれど、かわいいだけではない色。 「ちょっといいかも」と買ったこの石は、 最近ポケットの中に居座っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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