カテゴリ:中国・(チベット)・韓国・モンゴル産
えー、まずはひとこと。 今回の石はレムリアンシードではありません。 産地はチベット。 「チベット ヒマラヤ水晶」のシールで売られていて、 「産地はどこかくわしくわかりませんか」と聞いたら 「「カイラスです」と言われてしまいました。 同じシールの、多分同じ産地だろうと思われる石は たっぷり棚に2段分。これも全部カイラスなんだろうか? ……というか、カイラスだとしたら、こんなに大量に見たのは初めて。 ネットでカイラス1号を買ったお店に聞いた話では、 許可を取るのも結構大変そうで、高地で石掘りという重労働ゆえに、 酸欠になりながらほっているそうな……ということだったので、 掘れば出る(たぶん)にせよ、こんなにごっそり、しかもお安く出るとは……? そういえば、同じ店で以前も同じことを聞いていて、 「カイラスって許可を取るのも大変だと聞いていたんですけど、あるんですね」 「カイラスだと聞いています」という やりとりがありましたっけ。 そのときは大きすぎる石で、値段も大きさにしては多分妥当、 その大きさのカイラスだとしたら破格。 だけれど、私にはカイラスかもしれないという理由で買ってしまうには 高い値段だったので見送りましたが、 今回は手頃な大きさ、手頃な値段。 ぱっと見た目が 「うわー、レムリアンシード(ちょっと透明度高め)」。 要するにレムリアンシードはきれいで好き、と言っている身としては好みの石。 ああ、こちらの乙女鉱山水晶にも似ているかも。 ちょこっと先端にあたり(欠け)があるのが残念ですが、 それでも見かけはレムリアンシードにうり二つ。 見た目だけなら、多分並べてみても見分けがつきません。 でも、もちろん、この石をレムリアンシードと呼ぶ気はないです。 なんと言っても産地がチベット。 そういえば、2007年末の池袋で、 きれいなコリント産「レムリアンシード」を売っているお店があり、 思わずお店の人に、 「レムリアンシードってJoaquim Felicicoと言うところで 採れると聞いたんですが」と聞いてしまいました。 すると、ブラジルに買い付けに行っているらしいお店の人は、 「コリントではこう言うのが出るんだよ。 Joaquim Felicicoはコリントから車で○時間くらい離れていて、 それから四輪駆動じゃないと入っていけない山の中で採れる。 大きい結晶が多いね。 ディアマンティーナと言うところもあって、 そこは細いレーザータイプのが採れる」 とすらすら説明してくださいました。 もちろん、コリントではレムリアンシードのような水晶だけが 採れるわけではありませんし、 ディアマンティーナでは実にさまざまな水晶が出ます。 もちろん、説明してくださっているお店の人の話が 間違っていると言うのではなくて、 その方が仕入れに言っているルートではそのような水晶を見かけることが多く、 コリント産の水晶もレムリアンシードとして 流通しているということなのでしょう。 つまりは、そのお店の人にとってはそれが「正しい現地情報」であるわけです。 同じように、どの鉱山が閉まった、まだ別の鉱山で出ている、 この石はどこの産地である……という、 いろいろな意味での「正しい情報」が錯綜しているかもしれないわけです。 私個人は、レムリアンシードについては、命名の由来を聞き、 それに対してなるほどと思っているので、 レムリアンシードの名前で呼ぶのはカブラル山脈の範囲内で、 見かけがレムリアン……に見えるもの、と言うことにしておこうと 個人規定を設けています。 今後もっと違う話を聞き、それに対してなるほどなるほどと納得すれば、 この規定も変わっていく可能性はあります。 それに対していい加減だと言われようと、 いろいろな「正しい情報」が錯綜する中では、 「その時点で」自分なりに考え、納得することが 一番じゃないかなあ……と思っているのですが……。 私には石のパワーはわかりませんし、 わからないのであまり重要視していないですが、 おわかりになる方は、それで産地がわかる…… 「これはカブラル山脈産!」ではなくて、 「似ているけれど、これとこれとはどこか違う」というようなことが わかってしまったりするのでしょうか。 パワーそのものではなくて、感じる能力には興味ありです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/01/13 09:55:30 PM
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