カテゴリ:北アメリカ産
謎の水晶です。 その名も「レッド・デーモン・クォーツ」。 なんだかゲームに出てきそうな……というより、 実際検索するとゲーム関連サイトが山ほどヒットするのですが。 最初二個の水晶の名前を見たのは、 メタフィジカル系(パワーストーン系?)のショップでした。 なので、クリスタルヒーラーとか、そういう人が付けた名前だろうと思っていました。 次に見かけたのは、パワーストーンとは関係のない鉱物ショップサイト。 「パワーストーンのネーミングじゃなかったのか?」 ……とややびっくり。 写真の石を買ったのは、鉱物標本とパワーストーンを扱っている店で、 鉱物標本として、ちゃんとしたラベル付きで売られていた石です。 いずれも説明は共通していました。 アメリカ、コロラド州のRed Feather Lakes産。 酸化鉄によって赤くなっている。 写真の石は、芯の方は、不透明白で、錐面のあたりは透明な結晶になっており、 透明な部分の一部が赤~茶色にちょっぴり色付いています。 上記の別サイトでみた水晶は、もっと透明で赤い(赤茶色)ものがありました。 レッド・デーモンのレッドは、この色でしょう、たぶん。 もしかしたら産地の「Red」かも。 では、デーモンは? 産地にはDemonは入っていません。 何より、「Red Demon Quartz」の名前で検索しても、 海外サイトがヒットしてこない。 いったいこの名前はどこから来たのだろう? ただ、レッドクォーツというのではなく、 レッド・デーモンとまで言うのなら、何か由来があるはずです。 名前の由来を気にするには、いくつか理由があります。 ひとつは、由来を知ることで、この水晶を発見した人の印象や、 発見された場所や状況がわかる場合があるからです。 たとえば、メテオラ水晶というのがあります。 今回の写真の石と同じコロラド州産の水晶で、 「隕石のクレーターから見つかった」という説明が付けられていました。 ところが、改めて調べてみたら、クレーターではなく、 隕石が落ちたように思われたので、隕石を探しにいったが見つからず、 代わりに風変わりな水晶を見つけ、 見つけた場所を「Meteo Pocket」としたのだそうです。 想像するに、「Meteo Pocket」→隕石ポケット→クレーターと 誤訳&勘違いがあったのでは……。 このように、正しい謂われがわからないままだったら、 今も隕石が落ちたクレーターのそこから発見された、と間違ったままで、 そこから得るイメージも違ったものになってしまっていたでしょう。 レムリアンシードも、採掘場所のようすが まるで遺跡の発掘現場のようだったことにインスピレーションを得て 付けられた名前だと知らず、ただ外見のみで レムリアンシードという名前を覚えてしまうと、 中国産でもヒマラヤ産でもレムリアンシード、 似ても似つかない水晶なのに、柱面に横筋が入っているだけで 国産水晶がレムリアンシード、 挙げ句の果てには柱面に横筋(成長線)が見られる様子を 「レムリアンシードが見られます」という羽目になります。 (実際、そういうショップサイトを見かけました) そういうことではちょっと悲しいので、 外見や産地から付けられたのではなさそうな名前の場合は、 由来に注意しているのですが、レッドデーモンの由来は不明。 もしかして、発見者の名前? 写真の石は「そういえば、鉄分で赤」程度ですが、 本来はもっと真っ赤っかで「デーモン」な感じの石だった……とか? どなたか、ご存じの方は教えてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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