カテゴリ:アフガニスタン・パキスタン
水晶に、クローライトなどが内包され、もこもこしたようすになると、ガーデン・クォーツと呼ばれます。
考えてみたら、内包物のようすで、ガーデンだったり、ファントムだったり、ガーデンファントムだったり、ファントムでもいろいろ細かく名前が付けられていたり、ちょっとした表情の違いを示す名前があるのは、水晶くらいではないでしょうか。 それだけ水晶がバリエーション豊かで、よく知られた石だということでしょう。 同じくおなじみの石で、色や形のバリエーションがあるカルサイトやフローライトも内包物(インクルージョン)という点では、水晶に及びません。 話は最初に戻りますが、水晶にいろいろ内包されてもこもこしたようすに見えると、ガーデン・クォーツ。 では、それが水晶ではなくてフローライトだったら? ……パキスタン産のフローライトです。 いかにもフローライトなサイコロ状の、透明な結晶の中にたっぷりインクルージョンが入ってます。 繰り返しますが、これで水晶なら迷わずガーデンクォーツですが……これは……ガーデン・フローライト? 呼び慣れていないせいか、ちょっとためらいます。 内包物は、クローライトではないようで、ちょっと筋っぽく、色はベージュ~白。緑色は見えません。 産地はギルギットのあたりと聞いたのですが、今まで見たパキスタン北部のフローライトはピンクや緑で、八面体の結晶が多いようなイメージがあります。 八面体とサイコロ状結晶の中間の結晶もありますが、こんなにきっぱりサイコロ状で、しかも透明なフローライトは、まだ見たことがありません。 本当にギルギット産? それとも、フローライトに見えて、実は別の鉱物とか? (たぶん)フローライトに内包物、それだけで変。 それだけで謎。 そんな石です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012/11/25 02:33:41 PM
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