カテゴリ:アフガニスタン・パキスタン
以前、たぶん、バイオタイト入り水晶として茶色のフィルム状のものが内包された水晶を登場させました。
本(英語版)で、バイオタイト(黒雲母)入りとして紹介されていた水晶と、見かけそっくりだし、産地も同じようなものだし、たぶん、バイオタイトでしょう……と言っていたら、別方向から「雲母じゃないかも」といわれ、いったいどっちなんだ!……と、頭を抱えていた石、第2弾。 黒雲母の確率アップで2号石の登場です。 改めて。パキスタン産のバイオタイト(黒雲母)入り水晶です。 今度の石は、3センチほど小さいですが、フィルム状の雲母がばっちり入っています。 写真で茶色く見えているところが雲母。 小さい石にべらっと内包されているので、水晶が部分的にスモーキーになっているように写ってしまいました。 さて、前回は「たぶん、バイオタイト」といっていたのに、今回はやけに自信ありげに「バイオタイト入り!」と言い切れるかというと、この石を買ったとき、決定的な石を見たからです。 前回も、今回も、私の買った石はバイオタイトであろうと思われるものが、透明茶色のフィルム状で、完全に内包されていますが、その決定的証拠石は、雲母部分が半ば露出していて、半ば内包されている部分は私が持っている石にそっくり……透明茶色のフィルム状の内包になっていました。 その露出部分を見るに、これは雲母でしょう!と言えるようなものだったので、かなりの自信を持って「バイオタイト入り」少なくとも雲母の内包だろうと思うわけです。 残念ながらその証拠石は、大きくて、結晶面があまり残っていない破片だったので、迷ったあげく買うのをあきらめました。 また、バイオタイトが水晶に食い込んでいる境目を見ると、まるでインターフェレンス。 これは……もしかしたら。 こちらの「インターフェレンス・スモーキー」の成長に干渉し、ざっくざっくの傷跡を刻みつけたのは、雲母なのかもしれません。 その証拠に、一部雲母らしき内包があるからです。 インターフェレンス水晶の成長を阻んだのは、カルサイト……と紹介されていることが多いですが、それはダルネゴルスク産の場合。 ところ変われば成長を阻む鉱物が違っていても不思議ではありません。 内包され、付着し、水晶の成長を阻んで傷跡を刻む。 なかなかどうしてすごいじゃないか、雲母。 これが、黒雲母じゃなくて、レピドライト、紫ピンクの雲母が内包されていたら、きれいでしょうねえ……。 こうして雲母の件は落ち着きましたが、新たな疑問が。 写真の石に、バイオタイトと一緒に内包されたり付着している、緑のものは、何だろう? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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