カテゴリ:アフリカ産
淡い水色が美しいアクアマリン。
実は、けっこう緑がかったものもあって、宝飾品等(一部のビーズでも)では 緑っぽさを取るために加熱処理されたりしているそうです。 一つだけ石を見せられてこれは加熱か否かと言われたら、わかりませんが、 ビーズなどで何連もいろんな種類のものがあれば、 「加熱っぽい」色がわかるような……。 もちろん、加熱しなくてもきれいな水色のアクアマリンもあります。 そして、「え、これも?」と言いたくなるような色のものも。 モザンビーク産のアクアマリンです。 透明度はほとんどありませんが、かなり、濃い色。 写真に撮ったら、意外にキレイに写って化けました。 この色の濃いアクアマリン、写真の石のようなものだけでなく、 カットできる品質の石も採れたそうです。 深く美しい青に対して着けられた名前が、 「サンタマリア・アフリカーナ」。 聖マリアのアクアマリン! きれいな名前~と、言っていたら、そのネーミングの由来には続きがありました。 サンタマリアの名前をいただくアクアマリンは、 もともと20世紀前半にブラジルのサンタマリア地方で見つかった、 深い青が魅力のアクアマリンに対して付けられました。 発見された地方にちなんで『アクアマリン・サンタマリア』と名付けられたのです。 貴重なアクアマリンとしてもてはやされましたが、20世紀半ばに鉱山が閉山。 その後、1970年代にアフリカのモザンビークの鉱山で新たに 同じような深みのある青いアクアマリンが発見され、 『アクアマリン・サンタマリア・アフリカーナ』と名付けられました。 詳しい鉱山名がわからないので、想像ですが、 写真のアクアマリンも、もしかして。 ただ、やはり同じくこのモザンビークの鉱山も掘り尽くされ、 大きな原石はほとんど出なくなってしまったとか……。 アクアマリンと言えば、淡い水色のイメージが強いですが、 さすが自然のやることはでかい。深い青の石もあるのですね。 さて、実はさらに続きがあります。 ブラジルに仕入れに行っておられる石屋さんとの話で サンタマリア・アクアマリンの話が出たんですが、 石屋さん曰く 「地元の人はサンタマリアとは言わないよ。 その石(深い青のアクアマリン)が出た鉱山は、 地元では「アルマジロ鉱山」と呼んでるよ」 もちろん、アルマジロ鉱山ではなくて、ポルトガル語でアルマジロですけども。 ブラジルでは、星の数ほども鉱山……というか採掘地があって、 有名なものもあれば、地元の人が自分たちの中だけで 「あそこの鉱山」と区別するためだけにつけられた名前も多いのです。 私たちは「鉱山まで知りたい!」と言いますが、 小さな鉱山の名前まで明らかにしようとするのは なかなかどうして大変なのだそうです。 中にはちょっと文字で書けないような名前もあったりするとか……。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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