カテゴリ:アフガニスタン・パキスタン
エピドート2号です。産地はパキスタン。 エピドート1号に比べると、形がさらに整っています。 エピドートの名前は、ギリシャ語のepidosisにちなむと言われています。 この「epidosis」は「補充する」「増加」と訳されています。 「補充する」は写真のように並んだ結晶の一方の幅が広くなるようすのこと、 「増加」は菱形の底面の一辺が他方の辺よりも長いことを現しているのだとか言われます。 和名は緑簾石(りょくれんせき)。 これは緑色で結晶が並んだようすが「簾(すだれ)」のようだからだというのですが、 写真のようなようすはなるほど「すだれ」。 「補充する」とか「増加」とか言うよりもよっぽどわかりやすいです。 ……と言っても、ギリシャには簾はなかったかもしれませんが。 写真の結晶をもう一度ご覧ください。 結晶が並んで簾っぽい……そして写真ではやや下の方に一本の筋が見えます。 簾のひも……じゃなくて、まるでファーデン・クォーツのよう。 結晶は、両方に錐面があり、その点でもファーデンそっくりです。 水晶以外でもファーデン・クォーツのようなメカニズムがあるのでしょうか。 結晶のメカニズムは、物質の違いに関わらずほとんど一緒だと言いますから、 水晶で不思議だ不思議だと言っている結晶の形が、 他の鉱物でもあり得るかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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