カテゴリ:中国・(チベット)・韓国・モンゴル産
見覚えありませんか、この石。 そうです、「石好きさんLINK」のバナーに使っているのがこの石。 中国産で、大きさは1センチちょっとのDT(両錐)。 一時期、「ハーキマー」の名前で売られていたことがある、 おそらくは四川省産の水晶です。 小粒で、DT(両錐)で……と、ここまでは似ているのですが、 比較的柱面が短い本家ハーキマーに比べて、四川省産はちょっと長めで、 表面の照りも、本家には及びません。 こちらが本家ハーキマー こちらが四川省産 このように、ちょっと見慣れれば、どっちがどっちだと迷うこともないですが、 ハーキマーがアメリカ・ニューヨーク州のハーキマーを指すのだという 基本情報がしっかり頭にたたき込まれていない初心者時代には、 ハーキマーと言われるだけで、そうかこれかと思いこみます。 実は、「ハーキマーだよ」といわれて、 しばらくそうだと思いこんでいましたね~。 幸いなことに、お値段は中国産相場でしたけど。 たくさんあった中から選んだ決め手は、 小さな水晶の、さらに小さな錐面に見えた「何か」。 肉眼では小さすぎて「何かがある」「くっついてる?」くらいしかわかりません。 デジカメ1号にルーペを密着させて、せいいっぱいのマクロ写真で写したのが、 リンクのバナーに使った写真。 今回の写真はデジカメ2号に、マクロコンバージョンレンズを付けました。 デジカメと別売りレンズの力を借りて、やっとわかった錐面の「何か」は、 何かがくっついているのではなくて、何かが……おそらく別の結晶が…… はずれた痕でした。 クリスタル用語では、これを「キー・クリスタル」と呼ぶようです。 結晶が鍵なのではなくて、「鍵穴を備えた水晶」というようなイメージの名前のようです。 個人的わがまま規定を加えさせてもらえば、 結晶がはずれた痕なら何でもいいのではなくて、 ある程度形が整いった「鍵穴」に見えるもの。 結晶表面に唐突に穿たれた、秘密の鍵穴……そんな風に見えるもの。 キー・クリスタルを説明すれば、 単に「結晶表面に他の結晶がはずれた痕である、 六角形や三角形のへこみを持つもの」となりますが、 「秘められた情報へのアクセスを可能にする」……という、 そんな意味を込められた名前ならば、 数ある結晶がはずれた痕を持つ水晶の中から、 「これならば」と厳密に選ばれた水晶でなければならない、 そのように考えてもおかしくないと思います。 「カテドラル」「イシス」「ソウルメイト」…… 水晶の形状や、面の形にはいろいろな名前が付けられ、 その名前には思わず心惹かれるイメージが秘められています。 しかし、その名前は、元がイメージに根ざすだけにどこか曖昧で、 それが災いして、商業ベースでは名前がルーズに用いられ、 元のイメージ、その名前が意図する意味とはかけ離れたものになってしまっている場合が 多く見受けられます。 買う側にとってはありがたくないですが、見方を変えれば、 名前の曖昧さは、一人一人が石を見て選ぶ自由度であるのではないでしょうか。 売る側がいい加減に名前を付けて、 勝手に付加価値をつり上げるのを良しとするわけではありません。 しかし、名前を付けたヒーラーが認めたものだけが本物だ ヒーラーが認めたものだけにその名前を付けろ ……という意見にも、賛成しかねます。 ロシアンレムリアンのように、ロット番号を示したシールを貼って 本物を主張する石よりは、 自分で見て、自分の基準で「これならば」と選ぶ自由がある石が欲しい。 この方法だと、私にとって「カテドラル」でも、 別の人は「これはカテドラルではない」というズレが生じる可能性はあります。 でも、それはそれでいいのだと思います。 私は、パワーストーン的な意味は重要視しませんが、 「カテドラル」が「大聖堂のように見える水晶」で、 「叡智を秘めている」というのなら、 「カテドラルとラベルが付いているからカテドラルなんだ」と考えるのではなく、 石を見て、「これは大聖堂に見える」と感じて、選んでこそ、 その叡智は開かれると言えるのではないでしょうか。 (理解できるかどうかはわかりませんが) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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