カテゴリ:ブラジル産
昨日、「おとなしい石もいいよねえ……」と思わせたワイルド&個性的石の一つ(複数あった)がこちら。
ブラジル産のエピドート入り水晶です。(アクチノライト入り?) 黒っぽくて、一見トルマリンかと見えているのが、実はエピドート(緑簾石)。 実物も黒っぽくて、じっくり見てやっと緑であることがわかります。 トルマリンではないと判断した根拠は、断面。 トルマリンは丸と三角の中間のような形ですが、これは薄く鋭い菱形の断面をしています。 ※断面の形から、アクチノライトではないかという情報をいただきました。 同じようなブラジル水晶でアクチノライトとしている写真をまだ確認していませんが、結晶のエピドートとは確かに断面が違うので、アクチノライトかもしれません。 情報ありがとうございます! この石は、けっこうしっかりとした大きさがあり、高さは10センチ超。 幅1センチに迫ろうかというエピドートが思い切りよく刺さる……いや、水晶を貫いております。 水晶にも透明感があるので、内部の太いエピドートが透けて見えて、これまた雰囲気倍増です。 表面は、一瞬、エッチングを受けたのかと思うほど、ざらざらとしたで、細かくくぼんだところに黒い色が入り込み、いっそう猛々しい風情を醸します。 この石を買ったお店では、トルマリンの華やかな色合いに心惹かれていたのですが、この石を見つけたら、トルマリンの色合いが吹っ飛びました。 きれいな色の石、ぴかぴかと透明で整った石。 それらはそれらで美しく、目を楽しませてくれますが、そこにこんな石が割り込むと、迫力の差は歴然。 ワイルドな石には勝てないと思うのは、こんな時です。 「きれいとは言えないけれど、いいと思う」などという甘い感想など歯牙にもかけず、 「無理して好いてもらわずとも結構!」 と言い切ってはばからないような、傲慢で強い孤高の石。 内部の刺さり具合を透かし見ることができる透明感と、黒に近いエピドートの取り合わせは、黒背景ではエピドートが背景にとけこみ、淡い背景ではせっかく透明感のある水晶がくすむ。 実に写真に撮りにくい石でもあります。 ところが、なんと言ってもこの迫力なので、写真の撮りにくささえも、魅力のような。 「きれいとは言えないけれど……」ではなくて、「すばらしいと言わせていただきます」と思わず低姿勢。 心して撮らせていただいてます。 え、まだまだ? ハイ、精進致します……。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015/05/08 08:02:59 PM
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