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2008/05/31
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岩の中の

パキスタン産のルチル入り水晶です。
おなじみギルギット周辺ではなくて、もっと南の産地の石のようです。
最近見かける「ザギマウンテン」と呼ばれる産地の石に似ているのですが、
だとすると内包されているのは、ルチルではなくて
アストロフィライトだという説があるので、一応「たぶんルチル入り」ということに。

この産地はちょっと土っぽいようなワイルドな石が出ますが、
写真の石もその例に漏れず、がっちりと土やら岩やらがくっついたワイルドさ。
……というより、岩のすきまに結晶したために、結晶部分はほとんど母岩の中、
かろうじて結晶面の一部が現れているので、石英ではなくて「水晶」と呼ぼうかな、
という、残念といえば残念な石なのです。

しかし、わずかに見える結晶面はつやつやで、水晶そのものの透明感はかなりのもの。
そのために内包された(たぶん)ルチルがはっきり見え、
岩のすきまに金色の光と閉じこめたかのよう。

全面つやつやキラキラ、ダメージなしの結晶はもちろん美しいですが、
ごつごつとした岩に包まれ、一部分だけきらりとした輝きを見せるこの石も美しい。

石というのは良くも悪くも趣味の世界なので、
見た人が、その人自身の感覚で「美しい」「好き」と思えば、
それがその石の評価として、魅力として、成り立つのだと思います。

私は、このごつごつとした岩肌をまとった石を「美しい」と思い、
そのことで石に「美しい」という魅力を与えた。そうとも言えます。

石を選び、石を買い、たくさんの石の中から取り出して「自分の石」にする。
その石でなければならない何かを見つける。
自分しか見つけられない何かを見いだす。
私にとってはそれこそが自分と石とのつながりです。











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Last updated  2008/05/31 09:40:13 PM
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フォレスト@ Re:”メタ”からアゼツを考える。(09/28) アゼツライトは水晶にもならないただの石…
スターブラリー@ Re:名前を使う、意味を使う(10/08) この写真に掲載されている水晶は、販売予…
spiranthes@ Re:Vサイン!(11/15) 55度24分のベローダ(Belowda)式双晶かもし…
販売者@ Re:分りやすいです。(09/30) スーパーセブンが、過去くず石だったとい…
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