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2008/06/04
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カテゴリ:ブラジル産
オーラウィング

溶けてる水晶マイブーム、今も密かに継続中です。
長いです(笑)。
溶けた水晶というのは、表情豊かで、妙に魅力的ではありませんか。

今回登場いたしますは、ブラジル産。
ブレジルさんの触像水晶は、過去にもいくつか登場していますが、
比較的結晶の形をとどめていました。
しかし、今回の水晶は、かなり溶けていて、結晶の先端と根本の区別が付く程度。

表面は激しく凸凹していて「おお、溶けてる」という感じです。
売られていたときは、お店によって「オーラ・ウィング」という名前が付けられていました。
やや白濁していて全体的に白っぽい水晶が、複雑な形に溶けた様は、
なるほど白い翼がたたまれたようすにも見えるかも。

でも、「オーラ」とは?
実は、この水晶は、裏技を持っていました。
それは。

オーラ・ウィング2

真ん中あたりにうっすら虹色の被膜が見えますか?
そうです。
この水晶は、いわゆる天然アクアオーラ。
あるいは、違う言い方アルケミスタ
表面に酸化鉄か何か別の鉱物が薄い皮膜状に付着することで、
アクアオーラと同じように虹色に見えているのです。
「天然蒸着」と呼んでみましたが、蒸着とは水晶と別の鉱物を高温で熱して
鉱物を水晶の表面にメッキしている感じですが、
天然の場合は、表面にうっすら皮膜状に付着したと考えた方が
正しいように思います。

ともあれ、溶けて複雑な形状になった上にうっすら虹色被膜をまとった石。
そのために「オーラ・ウィング」という名前が付いていたのでした。

肉眼で見ても、光の具合によって
きれいに見えるときと見えないときがあるほどなので、
写真に撮るのは困難を極めました。
「あれ? アルケミスタだったはずなのに?」
「もしかして気のせいだった?」
……と、時に自分の目を疑うほど。
あっちへ向け、こっちへ向け、自分(カメラ)も、表面の時に色を探してうろうろうろ。
やっとちょっぴり写すことができました。

ところで、触増水晶の表面の複雑な凸凹について、
「結晶表面にエピドートなどが付着していたのが先に溶け、
溶けた痕が凸凹になって現れている」
という説明を見かけたことがあるのですが、
これにはちょっと疑問。
なぜなら、写真には写りませんでしたが、今回の石にはエピドートあるいは
アクチノライトと思われる別の鉱物がくっついています。
しかも、その鉱物には溶けた痕跡がないのに、ぐらぐら今にもはずれそう。
……ということは、水晶の方が溶けてぐらついているわけです。
その他の石でも、水晶の方が溶けた痕跡を示す例がいくつもあります。
よく似た凸凹を持つアイスクリスタルには、エピドートの共生は見られませんし。
表面の凸凹は、やはり水晶が溶けてできたものだと思います。





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Last updated  2008/06/04 11:43:18 PM
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