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2008/06/11
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カテゴリ:アフリカ産
新宿ショーの最終日、「石好きの祭典」が終わろうとする雰囲気に心が騒ぎ、
「さ、最後だし……」
と、ついつい手を伸ばしてしまった石のひとつをご紹介。(ひとつ、ということは……)

昨年も同じような石に目を留めた記憶があります。
そのときはたしか、大きすぎて「この部分だけだったらいいのに」と、パスしたはずでした。
それが、今回はまさに「その部分だけ」のお手頃サイズ。

「あっ」

しかも、これぞショーの醍醐味ワンコイン価格。

「ああっ」

か、買うしかないっ!
……撃沈。

当たり前のことですが、ミネラルショーではいろいろな石が売られています。
見たことも聞いたこともないような石、
ネットショップの画像や、本でしか見たことがない石。
同じ種類の石でも、「え?」と目を疑う個性的な姿をしていたり。

おなじみの種類で個性派の石は、「見つけた!」という喜びが大きい石でもあります。
形、色、独特の表情が持つ魅力を、この場で「自分が」見つけたのだという満足感。
たくさん並んでいる同じ種類の兄弟石の中から「これだ」と手に取る、興奮の一瞬。

最終日に撃沈した石も、おなじみの種類の個性派石でした。

カルセドン

モロッコ産のカルセドニーのジオードです。

ジオードというのは漢字で書けば「晶洞」。
地中にすきまがあってそこが熱水などで満たされていると、
そこにはさまざまな鉱物が結晶します。
すきまは空間なので、結晶の形がきれいに残ります。
今回の石の場合は、カルセドニーが結晶したものです。

半透明の、つららのようにも、ぷるぷると柔らかな質感にも見えるのが
カルセドニーです。
実際地中に埋まっていたときにはどの方向だったのかはわかりません。

半透明の繊細な形は、まるで生き物のよう。
「あ、妖精が作った形」
と、思わずそんなイメージが浮かんでしまいました。

大きさは差し渡しで5センチほど。マクロ撮影で迫ってみたら、
ちょっぴりデンドライトも確認できるではありませんか。

今にもぽきんと折れてしまいそうで、怖いことこの上ありませんが、
この何とも言えない美しさにノックアウトされました。

ふと見ると、周りには超個性派のジオードがころりころり。
かくしてこの石は仲間を引き連れ、我が家にやってきたのです。


追記:画像に入れた文字が「Calcedon」になっていますが、誤植ではありません。
かったお店がドイツのお店だったので、たぶん、ドイツ語綴り?
Chalcedonyに直しても良かったのですが、
産地の綴りがどうなるかわからなかったので、あえてそのままにしました。












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Last updated  2008/06/13 06:08:12 PM
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